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為替相場 今週の振り返り(11/28-12/2)

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前週の振り返りはこちら↓

為替相場 今週の振り返り(11/21-11/25)

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11/28 (Mon)

欧州時間に米10年債利回りが一時10月初旬以来となる3.61%台後半まで低下、ドルは売られドル円は137円台半ばまで下落し年初来高値からの戻り安値を更新しました。しかし、その後米10年債利回りは反発、プラス圏を回復するとドルは買い戻され、ドル円は139円ちょうど近辺まで値を戻しました。
ユーロドルは一時2%台を回復した独金利につれ1.05ドル手前まで上昇したもののその後1.0330ドル台まで大幅反落。ポンドドルは1.21ドル台前半へ上昇後、1.19ドル台半ばまで値を下げ安値引けとなりました。

米10年債利回り低下でドル売り先行

週末、中国での規制強化に対する抗議行動が習近平主席退陣要求にまで及んだとの報道を受け株安が進行するとドル買いが先行、ドル円は早朝に139.40円台まで上昇しましたが、その後米10年債利回りの低下とクロス円の売りに伴い138.30円台まで反落し安値圏で東京市場を終えました。

ユーロドルは1.0340ドル台まで下落後1.0350ドル近辺、ポンドドルは1.2020ドル台へ下落後1.2050ドル付近で欧州時間を迎えました。

ドル円は東京引け後も売りが継続、16時過ぎには138円を割り込み137.80円付近まで一段安に。その後の戻しも138.40円付近に止まると、米10年債利回りが一段と低下するなか再び安値付近へと弱含みました。

17時半頃、クノット・オランダ中銀総裁が「利上げサイクルが終わりに近づいてはいない」「ECBのインフレ見通しに対するリスクは完全に上振れ方向」などとインフレへの懸念を強調すると独金利が反発を開始。独金利につれ米10年債利回りも安値から反発し、20時頃には低下幅を全て取り戻しました。

米10年債利回りの低下につれ1.04ドルを回復していたユーロドルは、独金利の上昇につれストップロスを巻き込み急騰、20時半過ぎには6月下旬以来の水準となる1.04964ドルまで上値を伸ばしました。

ドル円はユーロドルが急騰するなか137.498円まで下落、15日安値@137.686円を下回り年初来高値からの戻り安値を更新し、その後もしばらく137.90円付近が重い展開が続きました。

独10年債利回りは2.0343%を高値に上昇一服、ユーロドルが1.05ドルを目前に上げ渋るなかクロス円の買戻しが続くと、ドル円は持合いを上放れ138円台を回復、138.20円台まで値を戻しNY時間となりました。

なおポンドドルは1.20ドル台半ばから上昇、18時台には1.21174ドルの高値を付けたのちは伸び悩み、1.20ドル台後半でのもみ合いが続きました。

連銀総裁発言に米金利上昇、ドル買い戻し強まる

NY時間に入り米10年債利回りが先週末終値を挟んで一進一退が続いた一方で、独10年債利回りが上昇幅を縮めるとユーロドルは上値を切り下げじり安に転じました。

ポンドドルも失速。ドル円は138円を割り込むことなく下値を切り上げじり高に推移、1時過ぎには138.90円台まで値を戻すなどドル買い戻しの動きが続きました。

ドル買戻しが続き、ユーロドルは1.03307ドル、ポンドドルは1.19413ドルの安値を付け安値圏でクローズ。ドル円は一時139円ちょうどを付けたのち138.90円台で取引を終えました。

その他

米10年債利回りは引けにかけて上昇幅を失い先週末とほぼ変わらぬ3.68%台でクローズ。ダウ平均はFOMCメンバーのタカ派発言を嫌気し一時下落幅は500ドルを越え4営業日ぶりに反落。ナスダックは続落しました。

原油は中国での規制強化を受け73ドル台半ばまで下落しましたが、「OPECプラスが次回会合で減産を真剣に検討」との報道に反発し小幅高。天然ガスは先週末とほぼ変わらず。

金スポット。銀スポットはともに下落しました。

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11/29 (Tue)

前日139円台に反発して引けたドル円は再び137円台に下落しましたが、NY時間に入り米金利が反転上昇すると138円台後半まで値を戻し結局小幅安でクローズ。ユーロドル、ポンドドルは引けにかけ弱含み、安値圏で取引を終えました。

ドル円138円割れ

中国の防疫政策緩和への期待から中国株が上昇、対オセアニア通貨主導でドル売りが強まるなか、ドル円は138.50円台、ユーロドルは1.0380ドル台、ポンドドルは1.2010ドル近辺で東京時間を終えました。

15時半、ドイツ11月CPI速報値に先立ち発表されたドイツNRW州CPIが弱い結果となるとユーロ売りが先行。欧州金利の低下を見込み堅調だった米10年債利回りが急低下するとドル円はユーロ円の売りも相俟ってじり安となりました。18時前には米10年債利回りは3.6460%まで低下、ドル円は138円を割り込みました。その後も米10年債利回りがマイナス圏での推移となるなか、20時過ぎには137.867円の安値を付け、137.90円台でNY勢を迎えました。

ユーロドルは1.0350ドル台で下げ止まり反発したものの1.0390ドル台は重く1.03ドル台後半で一進一退が続き、1.0380ドル台でNY時間を迎えました。

ポンドドルはNRW州CPI発表後のユーロドル下落につれ1.1980ドル台まで下落しましたが、ユーロポンドの売りに伴い1.20636ドルまで上昇し高値を更新しました。しかし、ユーロポンドが安値から反発し行って来いとなると、再び1.1980ドル台まで反落、その後1.2020ドル台まで持ち直しNY時間となりました。

16時台に会見を開いた中国衛生当局は、高齢者へのワクチン接種を強化するとともに、政策の微調整を続けると発表しました。

金利上昇・ドル高

NY参入後138円台に値を戻していたドル円は、米10年債利回りの上昇につれ買戻しが強まり、23時台には138.85円近辺まで値を戻しました。また、金利急騰を嫌気し株価が下落したことからドルは欧州通貨に対しても強含み、ユーロドルは1.0325ドル、ポンドドルは1.1950ドル台へ下落しました。

米10年債利回りは3.75%台半ばで上昇が一服、NY昼前には3.70%台まで戻すとドル円は138.20円台まで反落、ユーロドルは1.0370ドル台、ポンドドルは1.2010ドル台まで値を戻しましたが、NY午後に入り米10年債利回りが再び上昇を始めるとドル円は138.80円手前まで上昇、ユーロドルは1.03204ドル、ポンドドルは1.19461ドルまで安値を更新しドル強含みのまま取引を迎えました。

その他

米株はまちまち。ダウ平均は辛うじて小幅高で終えたものの、ナスダックとS&Pは続落しました。米10年債利回りは反発、3.74%台半ばで引けました。

原油は、12月4日に開かれるOPECプラスの会合で現状の産出量を維持するだろうとの報道に一時急落しましたが、引けにかけて報道前の水準まで戻し続伸。天然ガスは小幅反落しました。

金スポット、銀スポットはともに反発しました。

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11/30 (Wed)

月末のロンドンフィクシングに向けドルが買われ、ドル円は139円台後半へ上昇、ユーロドルは1.03ドルを割り込み、ポンドドルは1.19ドルちょうど付近まで下落しました。しかし、NY午後にパウエル議長が12月会合での利上げペース減速の可能性を示唆するとドルは急落。ドル円は138円を割り込み高値から2円以上反落、ユーロドルは1.04ドル台に乗せ、ポンドドルは前日高値を上回り1.20ドル台後半へ上昇しました。

欧州時間:株高でドル売り・円売り、クロス円上昇

ドル円は月末で買いが先行したものの仲値を待たずに139円を前に失速すると138.30円台まで下落。ユーロドルは前日安値の1.0320ドル付近を底に1.0360ドル台まで反発、ポンドドルは1.1940ドル台から1.1990ドル台まで値を戻し東京時間を終えました。

東京引け後、ドル円は138.33円付近まで安値を伸ばしましたが、中国での規制緩和期待から株価が底堅く推移するなかクロス円が上昇を始めるとじり高に転じ、19時半過ぎには139円台に乗せました。しかし、139円台は短命に終わり、米10年債利回りが前日終値付近で伸び悩むと138.70円まで反落しNY時間となりました。

ユーロドルは1.0330ドル台を底に株高を背景に上昇、米10年債利回りが低下幅を広げるなか東京高値@1.0360ドル付近を上抜け1.0380ドル台まで上値を伸ばしましたが、米10年債利回りが持ち直すと1.0350ドル割れまで値を戻しました。

ポンドドルは欧州序盤に1.1950ドル付近まで下落したのち反発。18時台には1.20ドル台を回復すると1.2030ドル手前まで上値を伸ばし、1.2010ドル付近でNY勢を迎えました。

NY時間:月末ロンドンフィクシングに向けドル買い

NY時間午前は区々な米経済指標結果にマーケットは上下動しましたが、最終的に月末のドル買い需要が相場の流れを支配し、ドル円は139.897円まで上昇、ユーロドルは1.02906ドル、ポンドドルは1.19013ドルまで下落しました。

この日は金曜日の米雇用統計を前にADP雇用者数とJOLT求人数が発表され、前者は予想を下振れた一方、後者は予想を上回り区々な結果となりました。

米第3四半期GDP、個人消費、コアPCEは揃って予想を上回りました。10月CPI前の過去のデータであり、インフレピークか否かが焦点となるなかでの強い結果は今後の指標結果との比較基準を持ち上げただけと思われましたが、マーケットは素直に米金利上昇・ドル買いで反応しました。

11月シカゴPMIは予想47.0に対し37.2と大きく下振れましたが、ロンドンフィクシングを前にドル買いに振れやすい時間帯であったため、直後のJOLTの予想上振れにかき消されドル売りは一時的に終わりました。

パウエル議長、12月利上げ幅縮小の可能性を示唆しドル急反落

ロンドンフィクシングを通過しドル買いの勢いが漸く収まるとドル円は139.10円台まで上げ幅を縮小、ユーロドルは1.0320ドル台、ポンドドルは1.1960ドル台まで値を戻しました。2時半過ぎ、クック・FRB理事は「インフレは依然として高すぎる」としながらも「FRBが前進するにつれて、より小さな幅での利上げが賢明」と述べましたが、3時半に始まるパウエル議長の講演でのタカ派発言を期待する向きも多くドルは徐々に強含みました。

ところが、パウエル議長は冒頭から「利上げペースを緩めることは理にかなっている。早ければ12月に来るだろう」と述べ12月会合での利上げペース縮小を示唆。タカ派発言を期待してドルロングに傾いていたマーケットは一斉にドル売りに転じました。

ドル円は139.60円付近から急落するとには欧州序盤の安値を下抜け137円台に突入、5時半過ぎには137.659円まで下落しましたが、28日安値には一歩届かず、138.10円台まで値を戻し3日続落で取引を終えました。

ユーロドルは1.04284ドル、ポンドドルは1.20864ドルまで上昇し欧州時間高値を大幅に更新、ユーロドル1.0407ドル付近、ポンドドル1.2055ドル付近でクローズしともに前日から反発しました。

その他

軟調だった米株はパウエル発言後に急騰。ダウ平均は700ドルを越える大幅上昇、ナスダックとS&Pは4営業日ぶりに反発しました。

米10年債利回りはNY午前に付けた3.7962%を高値にパウエル発言後に急低下し引け間際には3.5962%の安値を付けました。

原油は中国での規制緩和への期待から3日続伸した一方、天然ガスは続落しました。

金スポットはパウエル発言後にドル売りが強まると安値から反発し続伸して引け、銀スポットは大幅上昇し15日高値に迫りました。

12/1 (Thu)

前日のパウエルFRB議長発言以降強まったドル売りが継続。ドル円は8月以来となる135円台前半へ大幅に下落し、ユーロドルは1.05ドル台、ポンドドルは1.23ドル台に乗せ、ともに6月下旬以来となる水準まで上昇しました。

欧州時間:ドル軟調もユーロは失速

前日NY午後のパウエルFRB議長発言を受け、ドル円はNY引け後からじり安に推移。東京午前には137円を割り込むと、午後には136.20円台まで下値を広げ安値圏で東京時間を終えました。

対円でドル売りが強まるなか、欧州通貨もじり高に推移。ユーロドルは1.04ドルを割り込むことなく1.0450ドル台まで上昇、ポンドドルも1.2050ドル台を底値に1.21ドル台に乗せ欧州時間を迎えました。

欧州序盤もドル売りが先行、ドル円は136円を割り込み135.80円台まで下落しましたが、低下基調だった米10年債利回りが前日安値を前に持ち直すと136.60円台まで値を戻し、この日最大の反発を見ました。

米10年債利回りの反発にポンドドルは1.2110ドル台から1.2070ドル付近まで反落、ユーロドルはユーロクロスの売りに上値が重くなるなか、独10月小売売上高の大幅減速も影響し1.0460ドル台から1.03936ドルへと下落、この日の安値を付けました。

低下一服と思われた米10年債利回りは、18時過ぎに高値となる3.6384%まで上昇後に失速すると、20時台にはマイナス圏へ沈み前日安値を下抜けました。ドルは再び弱含み、ドル円は138.20円台まで値を戻し、ユーロポンドの売りに伴い早々に切り返したポンドドルは1.2160ドル台まで上値を伸ばしました。一方ユーロドルの上値は重く1.0440ドル付近への反発にとどまりNY時間となりました。

NY時間:米10年債利回り大幅低下、ドル全面安

NY時間に入り、21時半発表の米11月チャレンジャー人員削減数が大幅増となると米10年債利回りは3.56%台へと低下。ポンドドルは1.22ドル台に乗せ、ユーロドルも1.0475ドル付近まで上昇し漸く欧州高値を上抜けました。

22時半、注目の米経済指標が発表。個人所得は増加、個人消費支出は予想に一致し前月から加速しましたが、PCEコアデフレーターは前月比で市場予想を下回り今年2番目に低い伸びにとどまりました。発表直後こそドル買いが先行したものの、米10年債利回りの低下を受けすぐにドル売りが優勢となり、ポンドドルは1.2240ドル台へ続伸、ユーロドルは6月下旬以来となる1.05ドル台に乗せ、ドル円は135.70円台へ僅かながら安値を更新しました。

米11月製造業PMI確報値は僅かに上方修正されたものの、11月ISM非製造業景況指数は予想49.7に対し49.0と大幅に下振れるとポンドドルは1.23095ドル、ユーロドルは1.05334ドルの高値を付け、ドル円は135.50円台まで下落しました。

その後米10年債利回りが持ち直すもドルの反発は限定的で、米10年債利回りは1時前にはまたマイナス圏に沈むと引け間際には9月以来の水準となる3.5012%まで低下幅を拡大。ドル円は135.217円まで安値を更新、高値更新こそならなかったもののポンドドルは1.2250ドル台、ユーロドルは1.0520ドル台で引けを迎えました。

その他

ドル円の大幅下落に伴いクロス円が軒並み下落するなか、ランド円はラマポーザ・南ア大統領が不正疑惑の報道に関連し辞任を検討と報じられたことから一時3月以来の水準となる7.58円まで下落しました。

米株はダウ平均が3日ぶりに反落した一方、ナスダックとS&Pは小動きに終わりました。

原油は4日続伸、天然ガスは3日続落。

金スポットはドル安・金利低下を好感し大幅続伸。銀スポットも3日続伸しました。

12/2 (Fri)

米雇用統計が発表され、134.10円台から135.97円まで上昇。

136円台の壁は厚く、ズルズルと下落し134.32で取引を終えています。

米国の利上げペースが減速するとの見方を背景としたドル売りが継続。NY時間に発表された11月米雇用統計では非農業部門雇用者数や平均時給が市場予想を上回ったことで一時ドル買いが強まりましたが、買い一巡後は再びドル売り優勢となり、クローズ時点には雇用統計による上げ幅をほぼすべて吐き出す形となりました。ドル円は結局134円台前半でのクローズで5日連続の下落。ユーロドルは米雇用統計後のドル買いで一時1.04ドル台前半まで落ち込むも、引けにかけてのドル売りで高値水準の1.05ドル台半ばまで買い戻され、小幅続伸となりました。ポンドドルも同様の動きで小幅続伸となりましたが、木曜から意識されている1.23ドルの節目を上抜けるには至りませんでした。

欧州時間:引き続きドル軟調。ドル円は節目を割り込んだのち急落

先日のパウエルFRB議長の発言に加え、バーFRB副議長も「次回会合で利上げペースを緩める可能性」との発言を行ったことを受けて、金曜もドル売りが継続。欧州勢が参入するとドル円は東京時間にサポートとなっていた135円の節目を早々に割り込み、ストップロスを巻き込みながら急落。18時前には今年8月中旬以来の水準となる133.625円まで週通し安値を更新しました。その後は買い戻しとなるもNY時間の米雇用統計を前に様子見姿勢から勢いは続かず、134円前後の水準でNY時間を迎えました。またこのドル円急落を受けて、他のクロス円も軒並み急落する展開となりました。

対円でドル売りが強まるなか、欧州通貨はじり高に推移。ユーロドルは1.05447ドルまで高値を更新するも、米雇用統計を前に様子見感が強く、その後は上下に振れる展開となりました。ポンドドルは堅調に推移するも、木曜に続き1.23ドルの節目が意識され、その手前で返される展開が続きました。

NY時間:米雇用統計はポジティブサプライズ。米長期金利上昇と共にドル円急騰

NY時間に入り、22時半に注目の11月米雇用統計が発表。結果は以下のようになりました。

・非農業部門雇用者数    … 26.3万人増  市場予想: 20.0万人増  前回: 26.1万人増
・失業率          … 3.7%     市場予想: 3.7%     前回: 3.7%
・平均時給(前月比/前年比)…+0.6%/+5.1% 市場予想:+0.3%/+4.6% 前回:+0.4%/+4.7%

失業率は変動なしとなったものの、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが市場予想を上回ったことが好感され、米10年債利回りは3.51%付近から3.61%付近まで急上昇。ドル円も134.12円付近から136円手前まで急騰しました。しかしその後は節目の136円を攻めるも勢いが続かず、買い一巡で135円台前半まで反落して小康状態となりました。

ユーロドルはこの急速なドル買い戻しを受けて急落。1.0533ドル付近から1.04290ドルまで一気に安値を更新しました。その後はドル買いの勢い低下もあり半値戻しとなる1.05ドル手前まで買い戻されるも、失速して1.04ドル後半で推移しました。ポンドドルも同様に1.2278ドル付近から急落して1.21356ドルまで安値を更新ししたのち、半値戻しとなる1.222ドル付近まで買い戻されて小康状態となりました。

注目されていた米雇用統計を終え、このまま週末クローズと思われた最中、日本時間午前1時半前にエヴァンス・シカゴ連銀総裁が利上げペースを減速させる可能性は高いとしながらも「政策金利は若干高めのピークを付ける可能性がある」「我々は金融政策を適切に制限する道を進んでいる」と発言。FOMC前のブラックアウト期間を控え、相次ぐ米当局者の利上げペース減速への言及がダメ押しとなり、ドル円は再度下落に転じました。その後も引けにかけて下げが継続し、6時過ぎには134.244円まで下落。雇用統計での上げ幅をほぼ失う形となり、最終的に134.32円付近でNYクローズを迎えています。

これを受けてユーロドルは節目の1.05ドルを抜け、雇用統計前の高値圏1.05ドル台半ばまで再浮上。その後高値更新とはなりませんでしたが、1.0536ドル付近と高値圏を維持して引けています。ポンドドルも同様に再浮上し、こちらは1.22990ドルまで高値を更新。しかしやはり節目の1.23ドルは堅く、1.2293ドル付近で引けています。

その他

米株はダウ平均が小幅高となった一方、ナスダックとS&Pは小幅安となりました。米11月雇用統計が強い結果となったことが嫌気されて3指数とも売り先行で始まり、ダウ平均は一時355ドル安まで下げ幅を拡大したものの、雇用統計の結果が利上げペース減速に影響するほどではないとの見方が優勢になったことで、3指数とも下げ幅を縮小していく展開となりました。

原油は反落。米雇用統計後のドル買いによって割高感から下落し、ドル反落後も売りが強く、一時80ドルを割り込みました。またEU加盟国はロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定することで合意しました。
天然ガスは一日通して売りが続く展開。これにより7営業日続落となりました。

金スポットは原油同様に割高感から下落し、ドル反落後は買い戻されるも結局小幅安でクローズ。
銀スポットも同様の動きでしたがこちらは買戻しが強く、今年5月以来の水準まで上昇。4日続伸となりました。

まとめ

今週は週の後半から大きくドルが売られ、139.89円から133.60円まで6円強ほど円高に振れております。

激しいですね。

来週は特に注目する指標はありません。

ドル円が133円台、132円台にのせてくるかに注目していきたいと思います。

来週(12/5-12/9)のイベント

大きなイベントが1つありました。

12/5 ワールドカップ 日本ークロアチア 22:00~

タイでは20時からですね。注目しましょう

日付 発表時間 重要度 予定 市場予想
12/05 10:45 中国
中国
中国・11月Caixinサービス業PMI 48.0
10:45 ユーロ圏
ユーロ圏
ラガルド・ECB総裁 講演
16:00 トルコ
トルコ
トルコ・11月消費者物価指数(前月比/前年比) +3.19%/+84.99%
16:00 トルコ
トルコ
トルコ・11月生産者物価指数(前月比/前年比) 前回:+7.83%/+157.69%
17:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ビルロワドガロー・仏中銀総裁 会議出席
17:55 ドイツ
ドイツ
独・11月サービス業PMI(確報値) 速報:46.4
18:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ユーロ圏・11月サービス業PMI(確報値) 速報:48.6
18:00 ユーロ圏
ユーロ圏
マクルーフ・アイルランド中銀総裁 講演
18:30 イギリス
イギリス
英・11月サービス業PMI(確報値) 速報:48.8
19:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ユーロ圏・10月小売売上高(前月比/前年比) -2.0%/-3.0%
22:30 カナダ
カナダ
加・10月住宅建設許可(前月比) 前回:-17.5%
23:45 アメリカ
アメリカ
米・11月サービス業PMI(確報値) 46.1
12/06 00:00 アメリカ
アメリカ
米・11月ISM非製造業景況指数 53.5
00:00 アメリカ
アメリカ
米・10月耐久財受注(確報値)(前月比) 前回:+1.0%
00:00 アメリカ
アメリカ
米・10月耐久財受注(除輸送用機器)(確報値)(前月比) +0.5%
00:00 アメリカ
アメリカ
米・10月製造業受注(前月比) +0.7%
01:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ウンシュ・ベルギー中銀総裁 イベント出席
09:30 オーストラリア
オーストラリア
豪・第3四半期経常収支 62億豪ドルの黒字
12:30 オーストラリア
オーストラリア
豪中銀(RBA)政策金利発表 3.10%(0.25%の利上げ)
16:00 ドイツ
ドイツ
独・10月製造業受注(前月比) +0.8%
18:30 イギリス
イギリス
英・11月建設業PMI 前回:53.2
22:30 アメリカ
アメリカ
米・10月貿易収支 770億ドルの赤字
22:30 カナダ
カナダ
加・10月貿易収支 8.9億加ドルの黒字
12/07 09:30 オーストラリア
オーストラリア
豪・第3四半期GDP(前期比/前年比) +0.7%/+6.2%
12:00 中国
中国
中国・11月貿易収支(時間未定) 770.5億ドルの黒字
15:45 スイス
スイス
スイス・11月失業率(季調前) 2.1%
16:00 ドイツ
ドイツ
独・10月鉱工業生産(季調済)(前月比/前年比) -0.6%/-0.7%
19:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ユーロ圏・第3四半期GDP(確報値)(前期比/前年比) +0.2%/+2.1%
22:20 ポーランド
ポーランド
ポーランド国立銀行 政策金利発表(時間未定) 6.75%(据え置き)
12/08 00:00 カナダ
カナダ
加中銀(BOC)政策金利発表 4.00%(0.25%の利上げ)
00:30 アメリカ
アメリカ
米・EIA原油在庫(前週比) 前回:1,258.1万バレル減
01:00 カナダ
カナダ
マックレム・BOC総裁 会見
08:50 日本
日本
日・第3四半期GDP(確報値)(前期比年率) -1.0%
08:50 日本
日本
日・第3四半期GDPデフレータ(確報値)(前年比) -0.5%
08:50 日本
日本
日・国際収支-10月経常収支(季調前) 6,250億円の黒字
08:50 日本
日本
日・国際収支-10月貿易収支 1兆8,207億円の赤字
09:30 オーストラリア
オーストラリア
豪・10月貿易収支 121.00億豪ドルの黒字
21:00 メキシコ
メキシコ
メキシコ・11月消費者物価指数(前月比/前年比) +0.70%/+7.95%
21:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ラガルド・ECB総裁 挨拶
22:30 アメリカ
アメリカ
米・新規失業保険申請件数(前週分) 前回:22.5万件
12/09 00:00 カナダ
カナダ
加・11月Ivey購買部協会指数 前回:50.1
00:30 アメリカ
アメリカ
米・EIA天然ガス貯蔵量(前週比) 前回:810億立方フィート減
01:00 ユーロ圏
ユーロ圏
ビルロワドガロー・仏中銀総裁 講演
10:30 中国
中国
中国・11月生産者物価指数(前年比) -1.5%
10:30 中国
中国
中国・11月消費者物価指数(前年比) +1.6%
22:30 アメリカ
アメリカ
米・11月生産者物価指数(前月比/前年比) +0.2%/+7.1%
22:30 アメリカ
アメリカ
米・11月生産者物価指数(コア)(前月比/前年比) +0.2%/+5.8%

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