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為替相場 今週の振り返り(4/10-4/14)

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1週目のアイドリングを経て2週目はどうなったのでしょうか

今週の動きを振り返っていきましょう。

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4/10 (Mon)

欧州市場がイースターマンデーで引き続き休場となり流動性が低下するなか米金利が続伸しドルは全面高となりました。ドル円は3日高値を上抜け一時133.80円台まで上値を伸ばし3日続伸。ユーロドルは1.0860ドル台で引け続落、ポンドドルは1.2380ドル台で引け4日続落で取引を終えました。

▶米金利続伸、ドル全面高

ドル円は早朝の利食い売りも131.838円に止まると、薄商いのなか五十日の仲値に向け買われ、先週末高値@132.387円を上抜け132.70円手前まで上昇。仲値後も押し目は限定的で、東京午後には132.799円まで続伸し132.60円付近で東京時間を終えました。

ユーロドルは買いが先行したものの仲値に向け対円でドル買いが強まると1.09144ドルを高値に1.08912ドルまで反落し1.09ドルちょうど近辺でクローズ。ポンドドルも1.24336ドルまで上昇後に1.24007ドルまで反落、1.2410ドル近辺で引けを迎えました。

イースターマンデーで欧州市場が引き続き休場となるなか、東京引け後はドルが失速、17時台にはドル円は131.996円まで値を戻し、ユーロドルは1.09171ドルまで高値を更新しました。ポンドドルは一旦早朝高値を前に上げ渋りましたが、18時半頃には1.24419ドルの高値を付けました。

19時過ぎから始まった植田日銀新総裁の会見では、大方の予想通り現状追認の姿勢を見せサプライズはありませんでしたが、会見終盤の20時過ぎ、ダウ先物の下落につれ欧州通貨が高値圏での持合いを下放れると一転ドル買いが優勢に。ユーロドルは安値を下回ると21時過ぎには先週末の米雇用統計後に付けた安値@1.08767ドルも下抜け1.0850ドル台へ下落、ポンドドルもまた先週末安値@1.23909ドルを下抜け1.2370ドル付近まで下げ幅を広げました。

ドル円も欧州通貨につれ132.70円台へと急騰、ダウ先物の下落にもかかわらずクロス円も買われたことから21時過ぎには米10年債利回りが安値を更新するなか133円台に乗せました。

21時半を過ぎ米10年債利回りが3.3477%を安値に反発を開始するとドルは一段高に。ポンドドルは22時過ぎに1.23456ドルの安値を付けると、以降はユーロポンドの反落に歩を合わせ一足先にじり高に転じましたが、ユーロドルはユーロポンドが安値を付けた22時半頃に漸く1.08318ドルで下げ止まりました。

ドル円は米10年債利回りがプラス圏を回復し高値を更新する動きにつれ133円台半ばを上抜けるとその後もほぼ押し目無く上昇、3日高値@133.755円上抜けを狙う展開となりました。23時過ぎには米10年債利回りが3.4337%を高値に上昇一服となるなかもドル円の上昇は続き、23時半頃には上抜けに成功、133.872円まで上値を伸ばし漸く上げ止まりました。

NY午後に入ると米2年債利回りも上昇一服、軟調だった米株も下げ幅を縮めるなかユーロドルは1.0860ドル台、ポンドドルは1.2380ドル台まで値を戻しクローズ。ドル円は133.55円近辺まで下押しし133.60円台で取引を終えました。

▶その他

米金利は続伸。10年債利回りの引けは3.4168%(+0.0262%)2年債利回りは4.0077%(+0.0271%)。

米株はダウ平均は3日続伸、S&Pは小幅続伸した一方で、ナスダックは引けにかけ持ち直すも小幅反落で終わりました。

原油は反落、80ドルを割り込んでの引けとなりました。
6日に年初来安値を更新した天然ガスは反発しました。

金スポット、銀スポットはともに6日終値から値を下げました。

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4/11 (Tue)

休暇明けの欧州金利が米金利にキャッチアップする形で上昇、欧州株も上昇したことから欧州通貨に対し円が売られ、ユーロ円は年初来高値を更新、ポンド円も年初来高値に迫りました。

▶欧州時間:欧州金利高で欧州通貨上昇

早朝から利食い売りが先行したドル円は、仲値後の133.691円を戻り高値に133.20円台へとじり安となり安値圏で東京をクローズ。ユーロドルはNY時間からのショートカバーが続き1.0850ドル台から1.08942ドルまで値を戻し高値引け。ポンドドルも1.2380ドル台から1.24165ドルまで反発し欧州時間を迎えました。

東京引け後、米金利が上昇しドル買いが先行しましたが、米金利は前日終値近辺で上げ渋り一転急低下するとドル売りが強まり、ドル円は133.56円を戻り高値に133円ちょうど付近へと下落、ユーロドルは1.0880ドル台を底に1.09ドル台に乗せ、ポンドドルは1.2440ドル台まで高値を更新しました。

米金利は18時台には下げ止まったものの戻りは鈍かった一方、欧州金利は一旦上昇幅を縮めたものの再びじりじりと上昇するとユーロドルは1.0920ドル台へ続伸、ポンドドルは1.24559ドルの高値を付けました。ドル円は133円をなかなか破れず下げ渋り、NY参入直後に付けた132.973円が安値となりました。

▶NY時間:ドル円切り返し、ユーロ円年初来高値更新

NY序盤、欧米株が上昇幅を縮めるとユーロドルは1.09ドルちょうど手前まで反落、ポンドドルも1.2420ドル台まで値を戻しました。ドル円は安値から反発したものの戻りは133.35円付近に止まり、クロス円の下落につれ133.05円付近へ弱含みました。

21時台に入ると、一時マイナス圏に沈んだダウ先物が再び上昇を開始、欧州株も底打ちするとユーロドルはじり高基調に回帰し、23時過ぎには1.09277ドルまで高値を伸ばしましたが、ポンドドルはユーロポンドの買いに上値を抑えられ1.2440ドルを前に上げ渋り横ばいが続きました。

22時、IMFは2023年世界経済見通しを+2.8%に下方修正(前回+2.9%)、一方ユーロ圏は+0.8%(前回+0.7%)、米国は+1.6%(前回+1.4%)へ上方修正されました。日本は+1.8%から+1.3%に下方修正。

22時過ぎ、ウィリアムズ・NY連銀総裁がインタビューに答え、今後のデータ次第としながらも「FEDの予測中央値によればあと一回の利上げは合理的」と述べると5月25bp利上げ観測が高まり米金利が上昇、欧州金利もこれに追随したことからユーロドルは1.09277ドルまで高値を更新しました。

総裁は「金融政策は抑制的なスタンスにある」「インフレが低下したら、FEDは利下げが必要」とハト寄りとも取れる見解も述べましたが、米金利は意に介さず続伸すると、初動では上げ渋りを見せていたドル円も22時半過ぎには上昇を開始、ユーロ円が年初来高値を更新し一段高となる動きにつれ1時過ぎには東京高値@133.691円を上抜けました。

米金利は2時台に入り漸く上昇が一服、2時半にはグールズビー・シカゴ連銀総裁から「FEDは過度に積極的な利上げに慎重であるべき」などの発言もあり引けにかけ上昇幅を縮めましたが、ドル円の高値@133.806円からの下押しは133.65円にも届かず強含みのまま取引を終えました。

ユーロドルは米金利が高値を付けた時点で一時1.09ドルを割り込みましたが、引けにかけ1.0910ドル台まで値を戻し3日ぶりに反発。ポンドドルはNY昼頃にはユーロポンドの買いに一時1.2405ドル付近まで下落したのち、NY午後には1.2420ドル台まで戻し5営業日ぶりに反発しました。

またユーロ円は4時台に145.959円まで年初来高値を更新、ポンド円もまた166.19円まで上昇し、4日に付けた年初来高値@166.399円に迫りました。

▶その他

米金利はNY午後に失速。10年債利回りは2.4262%(+0.0094%)、2年債利回りは4.0224%(+0.0147%)でクローズ。
米株は区々。ダウ平均は4日続伸した一方でナスダックは終盤失速し続落、S&Pは前日終値とほぼ変わらず。

原油はNY時間に急反発し81ドル台半ばを回復しクローズ、天然ガスは続伸しました。

金スポットは3営業日ぶりに反発。銀スポットは続伸し、一時年初来高値を僅かながら更新しました。

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4/12 (Wed)

米CPIの鈍化を受け米金利が低下しドルが売られ、東京時間には約一か月ぶりに134円台に乗せたドル円は一時132.70円台へ急落しました。ユーロドルは欧州金利の上昇を背景に続伸、一時1.10ドルちょうどを付け高値引け。ポンドドルも続伸し1.25ドルに迫りました。

▶欧州時間:米CPIを控え小動き

ドル円は早朝売りが先行したものの133円台半ばで下げ止まると仲値にかけ買われたのち、クロス円の上昇につれ10日高値@133.872円を上抜けると昼過ぎには3月15日以来となる134円台に乗せました。しかし原油高を背景に豪ドル主導でドル売りが強まると134.045円を高値に上昇は一服、133.70円割れへと反落し133.80円近辺で引けを迎えました。

ユーロドルは早朝から1.09122ドルを安値にじり高で始まると、東京午後には豪ドルにつれ上昇、前日高値を上回る1.09354ドルまで上値を伸ばし高値引け。ポンドドルは1.24223ドルを安値に1.24432ドルまで小幅上昇しました。

東京引け後にダウ先物が下落、米金利が低下するとドル円は売りが先行したものの、東京安値@133.559円を更新するには至らず、16時台に入りダウ先物が反発上昇、米金利が持ち直すとともに上昇に転じました。しかし、上昇は133.90円台に止まり、ダウ先物、米金利ともに高値を更新するなか133.60円付近まで反落、NY勢参入まで133円台後半での一進一退が続きました。

ユーロドルは高値を若干更新したのちダウ先物の下落につれ1.0910ドル台へ反落、その後は概ね1.0920ドル台で横ばいとなりました。一方ポンドドルは1.2445ドル付近を高値にじり安となり1.2410ドルを割り込んで安値圏でNY時間となりました。

▶NY時間:米CPI鈍化で米金利低下、ドル安、米株失速

NY時間に入ると、今週最大の山場である米CPIを控えマーケットは小動きとなるなか、ポンドドルは21時前に1.23992ドルまで下落し安値を更新しました。

21時半、米3月CPIは前月比、前年比ともに予想を0.1%下振れ。コア指数は予想通りだったものの直後に米金利が急低下するとドルは全面安となりドル円は134.741円まで急落、ユーロドルは1.0990ドル近辺、ポンドドルは1.2470ドル台まで上昇しました。

しかし、米金利につれ低下した独金利がいち早く持ち直しプラス圏を回復、22時半過ぎには一段高となると米金利も追随し低下幅を縮小。ドル円は133.30円台へと反発、ユーロドルは米金利を上回る独金利の上昇につれ続伸すると、23時過ぎにはホルツマン・オーストリア中銀総裁のいつもながらのタカ派発言に乗じて1.10ドルちょうど目前まで上昇、ポンドドルも1.2480ドル台へつれ高になりました。

23時、カナダ中銀は市場予想通り政策金利を4.5%に据え置きました。

23時半過ぎには欧米金利の上昇も一服、高く寄り付いた米株が下落に転じるなかユーロドルは1.0970ドル付近、ポンドドルは1.2450ドル台まで値を戻しましたが、24時過ぎには米株が下げ止まり反発を始めると再びじり高に転じました。

2時の米10年債入札結果を受け米金利は上昇、ドル円は133.10円台から133.40円近辺へと上昇しましたが、欧州通貨の反応は薄く高止まりが続きました。

3時、3月FOMCの議事録が公表され、「直近の銀行危機を考慮し数名が据え置きも検討」「多くのメンバーがピーク金利見通しを引き下げ」「スタッフ見通しでは2023年後半に緩やかなリセッションを予想」したことなどが明らかになりました。

入札後の上昇も高値面合わせに終わり失速していた米10年債利回りは、議事録公表後に一段と低下すると、ユーロドルは漸く1.10ドルちょうどをヒット、ポンドドルは1.24943ドルまで高値を更新しました。

公表後の金利低下を受け上昇した米株がその後失速、終盤には主要3指数全てがマイナス圏に沈んだものの、ユーロドルは底堅さを保ったまま1.0990ドル付近でクローズ。ポンドドルも1.2480ドル台の高値圏で引けました。

ドル円は議事録公表後の金利低下に伴い反落したものの133円を割り込むことなく133.10円台で引け5日ぶりに反落しました。

また、この日はバーキン、デイリー両連銀総裁の発言が報じられましたが、一段の利上げを支持するなど新鮮味に欠ける内容でマーケットへの影響は限定的でした。

▶その他

米金利は引けにかけ失速し前日から低下。10年債利回りは3.3906%(-0.0356%)、2年債利回りは3.9578%(-0.0646%)でクローズ。

米株は下落。ダウ平均の下落は5日ぶり、ナスダックは3日続落、S&Pも続落。

原油は在庫が予想に反し増加したものの、83ドル台に続伸し年初来高値を更新。天然ガスは3日ぶりに反落しました。

金スポットは続伸、銀スポット小幅高で終わりました。

4/13 (Thu)

前日のCPIに続き米3月PPIもまた鈍化傾向が強まる結果となり、米金利が低下しドルは売られました。ドル円は133円台前半から132円ちょうど手前まで一円超下落しましたが、引けにかけ米金利が反発上昇すると一時132.80円付近まで値を戻し132.50円台で取引を終えました。欧州通貨は米株高を背景に堅調に推移し、ユーロドルは2月高値を上抜け1.1060ドル台まで、ポンドドルも昨年6月以来の水準となる1.2530ドル台まで上昇し、ともに年初来高値を更新しました。

▶欧州時間:欧州通貨続伸

ドル円は朝方売りが先行したものの132.948円で下げ止まると仲値に向け反発。東京午後に入ってもじり高は続き133.30円台に乗せ高値圏で引けました。

欧州通貨は小動き。ユーロドルはユーロ円の仲値買いにつれ1.10047ドルまで上昇、前日高値を小幅上回りましたが仲値後は失速し、1.0880ドル台でクローズ。ポンドドルは1.2490ドルを挟んで横ばい、15pipsにも満たぬレンジに留まりました。

15時、英2月GDPが±0.0%と予想(+0.1%)を若干下回ると、安値圏で東京時間を終えたポンドドルは売られ1.24792ドルの安値を付けました。同時刻発表の独3月CPI確報値は速報に一致。

16時前、「ECB理事会は5月25bps利上げに収れんしつつある」との観測記事が流れると、ユーロポンドの買いにじり高となっていたユーロドルは1.09772ドルまで売られ安値を更新しました。

16時台に入り低下基調にあった独金利が底打ちし上昇に転じるとユーロドルは反発、17時過ぎには1.10ドルちょうど付近をクリアに上抜けると1.1030ドル台まで上値を伸ばし2月に付けた年初来高値にあと一歩まで迫りました。

18時、好結果だった英10年債入札を受け英主導で金利が低下。独金利は高値から失速すると金利の低下はNYオープンまで続き、ユーロドルは1.1010ドル付近まで反落してNY時間を迎えました。

ユーロドルにつれ高となっていたポンドドルは東京高値を上抜け1.25ドル台に乗せると、19時過ぎには4日高値@1.25247ドルを上回り年初来高値を更新。高値更新後は失速、1.2505ドル付近まで値を戻しました。

一方ドル円は、欧州序盤に133.374円まで高値を更新したのち、米金利の低下に伴い17時過ぎには132.90円台まで下落し東京安値を下回りましたが、米金利が反発すると133.30円付近まで持ち直しました。

▶NY時間:米金利反発、米株高、ドル安

NY序盤は米3月CPIを控え小動きでのスタートとなるなか、米金利が一段高となるとドル円は133.392円まで上昇、この日の高値を付けました。

21時前後、ウンシュ・ベルギー総裁、ナーゲル・ドイツ総裁が発言。ともに引き締め継続を支持する内容にユーロドルは若干持ち直しました。

21時半、米3月PPIが予想を下振れ大幅に鈍化、新規失業保険申請件数は23.9万件と3週連続で増加し予想 23.5万件を上回ると米金利が急低下、ドルは全面安となりました。

ドル円は133.10円台から下落すると、欧州安値@132.904円、前日安値@132.741円を次々と下抜け、132.022円で下げ止まりました。ユーロドルは漸く2月高値を上抜け1.10674ドルまで上昇、ポンドドルも1.25367ドルまで上値を伸ばし、ともに年初来高値を更新しました。

しかし、米金利が23時前には安値を打ち反転上昇、米10年債利回りは早々にプラス圏に戻すと、ドルは買い戻しが優勢となり、ドル円は132.50円付近まで反発、ユーロドルは1.1045ドル近辺、ポンドドルは1.25ドルちょうど手前まで値を戻しました。

その後も米金利の上昇は続き、NY午後には米2年債利回りもプラス圏を回復、10年債利回りは高値を更新する動きに、ドル円は133.80円近辺まで戻したのち132.50円台で引けました。

一方欧州通貨は前日から大幅な反発となった米株の動きに押し目は限定的で、ユーロドルは1.1040ドル台、ポンドドルは1.2520ドル台で引けともに3日続伸で取引を終えました。

▶その他

米金利はPPI後の低下分を取り戻し上昇。金利高となるなか米株は大幅に反発しました。

原油は3日ぶりに反落。天然ガスは続落。

金スポットは3日続伸。銀スポットは4日続伸し、ともに年初来高値を更新しました。

4/14 (Fri)

米3月小売売上高が2か月連続の減少となりましたがドル売りは一時的で、発表直後に低下した米金利が急反発するとドルの買戻しが強まり、ドル円は132円台前半から133円台後半へ大幅反発、欧州序盤には年初来高値を更新したユーロドルは1.10ドルを割り込み、ポンドドルは1.25ドル台半ばから1.24ドルちょうど付近へ下落するなど、ドル全面高で取引を終えました。

▶欧州時間:欧州通貨小幅反落

東京時間は概ね小動き。ドル円は仲値に向けた買いにも上昇は132.60円台に止まり、米金利の低下に伴い反落しましたが132.30円割れで売りは一服。午後に入り米金利が持ち直し、日経平均の上昇につれクロス円がじり高となるなか132.50円台まで戻し132.45円近辺で引けました。

ユーロドルは早朝からじり高で始まると11時過ぎには前日高値@1.10674ドルを上抜け1.1075ドル近辺まで年初来高値を更新したのちはもみ合いとなり高値圏でクローズ。ポンドドルも前日高値@1.25367ドルを上抜けると1.25457ドルの年初来高値を付け、1.2540ドル付近で欧州時間を迎えました。

 

東京引け直後、ユーロドルは1.10756ドルまで年初来高値を更新しましたが買いは続かず失速。16時前、仏3月CPI確報値は上方修正、16時スペインは速報に一致する結果に独金利が上昇しましたがユーロドルの反応は鈍く、17時台には1.1050ドル台まで上げ幅を縮小。その後はNY勢参入まで1.1060ドルを挟んで小動きが続きました。

ポンドドルも1.2540ドル台から反落、1.25ドルちょうど手前で下げ止まり、1.2515ドル付近でNY時間となりました。

ドル円は16時台に入り米金利が低下すると132.60円手前から下落、17時過ぎには132.171円まで安値を更新しました。19時過ぎには米金利が再び低下し安値を更新したものの、安値を試す動きとはならず、132.50円近辺でNY勢を迎えました。

19時過ぎ、ラガルドECB総裁は「足元の市場の緊張を注視」「ユーロ圏のインフレは低下が続くと予想」などと発言。これを受け欧州金利が低下しましたがユーロドルの反応は無し。

ほぼ同じ頃、ボスティック・アトランタ連銀総裁は「最近の動向はもう1回の利上げを行うことと矛盾しない」と述べ、次回会合での利上げを支持しましたが、こちらもマーケットに影響を与えることはありませんでした。

▶NY時間

20時台に入り米金利が持ち直しプラス圏を回復する動きにドル買いが先行、ドル円は132.75円付近まで高値を更新、ユーロドルは1.1050ドル割れまで下落、ポンドドルは1.25ドルを割り込むと1.2480ドルまで安値を更新しましたが、米小売売上高発表を前に米金利が失速したことから、ドル買いは続きませんでした。

21時半、注目の米3月小売売上高は前月比で-1.0%と予想-0.5%を大きく下振れる結果に。13項目のうち自動車、ガソリンはじめ8項目で減少し家計支出の落ち込みが明らかになりました。

CPI、PPIに続く弱い結果を受け発表直後に米金利は低下、ドルは売られ、ドル円は132.20円付近まで下落、ユーロドルは1.1070ドル台、ポンドドルは1.2520ドル台まで値を戻しました。

ところが、内容が精査されヘッドライン程悪くなかったとの見方が広がると米金利は瞬時に反発を始めあっさり高値を上抜け急伸、米10年債利回りは3.43%台から3.53%台、米2年債利回りは3.95%半ばから4.12%半ばへ大幅に上昇しました。米金利の急騰にドルは即座に反発し、ユーロドルは1.1020ドル割れ、ポンドドルは1.2460ドル台へと反落、ドル円は133.10円台に乗せました。

小売売上高発表直後、グールズビー・シカゴ連銀総裁はインタビューに答え「今回の小売売上高の数字で、政策ラグが少し見えてきたかもしれない」「インフレ率は下がってきていると思う」とハト派発言。入れ替わるようにウォラー・FRB理事は「更なる引き締めが必要」「かなりの期間、引き締めを維持する必要」と述べ、相変わらずのタカ派ぶりが報じられましたが、両コメントともにマーケットが大きく動くなか影響したかどうかは懐疑的でした。また、ウォラー理事は、銀行破綻問題がピーク金利の予想引き上げを妨げたとし、「銀行ストレスの高まりにより、2月に考えていたほど金利を引き上げる必要はないかもしれない」とも述べています。

米金利は上昇一服後にいくらか上げ幅を縮めましたが、ドルショートに傾いていたマーケットはドルの高値圏でのもみ合いに。23時、ミシガン速報値が予想を上回る改善となったうえ(63.5 予想 62.1 前回 62.0)、最近ヘッドラインよりも注目を集める1年期待インフレ率が+3.7%の予想に対し+4.6%と大幅に上振れると米金利は再び上昇しました。もっとも2年債利回りこそ小売売上高後の高値を僅かに上回ったものの、米10年債利回りは高値に届かず上げ渋りましたが、一段高となったドルはNY昼過ぎまで上昇が続き、ドル円は133.835円まで高値を更新、ユーロドルは1.09726ドル、ポンドドルは1.24002ドルの安値を付けました。

米金利が上げ渋った一方でつれ高となった欧州金利が寧ろ上昇幅を広げたことからユーロドルは下げ止まりましたが、結局引けまで1.10ドル台は回復できず1.0995ドル付近で取引を終了。ポンドドルも安値圏での横ばいが続き1.2410ドル台で引けを迎えました。

ドル円は、引けにかけ米金利の高止まりが続いたことから、高値からの押し目も133.60円台に止まり、133.75円付近で週末を迎えました。

▶その他

米金利は大幅続伸。米10年債利回り@3.5128%(+0.0679%)、米2年債利回り@4.0989%(+0.1306%)で取引を終えました。

米株は寄り付き後こそ強含んだものの、米小売売上高の発表を機に失速すると、その後は終始マイナス圏での推移となり、主要3指数は揃って前日から反落しました。

原油は終盤持ち直し前日から反発。
天然ガスはNY序盤に年初来安値を更新したのち反発して引けました。

金スポットはドル高・金利高となるなか4日ぶりに反落。
銀スポットは年初来高値を更新したもののNY時間には失速し、4日ぶりに反落しました。

まとめ

ドル円はまだ上昇トレンドというわけではないようです。

ちょうどトレンドラインの上限で抑えられています。

ここをブレイクすると137円が見えてきそうです。

 

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