新年度が始まり、ここからのどのように動いていくのでしょうか。
今週の動きを振り返っていきましょう。
4/3 (Mon)
週末のOPECプラスによるサプライズ減産を受け早朝から上昇して始まった米金利がNY時間には低調な米経済指標結果が続き低下に転じ、ドルは全面安となりました。一時133.70円台まで上昇したドル円は133.20円付近まで反落、欧州通貨は欧州序盤に反転すると一貫して上昇、先週金曜日の下落分を取り戻しました。
▶欧州時間:欧州通貨反転上昇、ドル円伸び悩み
早朝から原油高・米金利高となるなかドル円は133.50円台まで上昇するも、先週末高値@133.595円を前に失速すると仲値後には132.80円台まで反落しましたが、午後には切り返して133.588円まで高値を更新し強含みでクローズ。先週末安値圏で引けたユーロドルは東京昼過ぎには1.07884ドル、ポンドドルは1.2270ドル台まで下落し軟調地合いのまま欧州時間を迎えました。
安値圏で欧州時間を迎えた欧州通貨は序盤からじり高に転じ、16時半過ぎにはユーロドルは1.0840ドル台、ポンドドルは1.2320ドル台まで反発、先週末終値水準まで値を戻しました。その後もみ合うも押し目は限定的で18時前には再び買いが加速、ユーロドルは1.0870ドル台、ポンドドルは1.2360ドル台まで上値を伸ばし高値圏でNY時間を迎えました。
欧州圏の3月製造業PMIはスペイン、イタリアが予想を上振れ、ドイツが上方修正された一方フランスは下方修正、ユーロ圏全体では上方修正されました。英国は小幅下方修正。
<3月製造業PMI>
スペイン 51.3 予想 50.0
イタリア 51.1 予想 51.0
フランス 47.3 速報 47.7
ドイツ 44.7 速報 44.4
ユーロ圏 47.3 速報 47.1
英国 47.9 速報 48.0
16時過ぎ、ピル・BOEチーフエコノミストは「インフレは依然高すぎる」「年末までにインフレは急速に低下する」などと述べましたがマーケットは反応薄。
ロンドン昼前には、シムカス・リトアニア中銀総裁が「利上げの大部分は終わったが、完全には終わっていない」と述べましたがこちらも反応なし。
一方ドル円は、高値圏での横ばいが続いていた米金利が東京引け直後に一段高となると133.45円付近を底に上昇、先週末高値を上抜けましたが、3月高値@137.911円から3月安値@129.644円へ下落した半値戻しの水準が意識され、133.755円を高値に上げ渋りました。対欧州通貨でドルが売られるなかで、米金利の上昇も漸く一服となると、133.20円割れまで反落しNY時間となりました。
▶NY時間:米金利低下、欧州通貨続伸、ドル円反落
NY序盤、米金利が上昇幅を一段と縮小すると、ドル円は133円を割り込み132.80円台まで下落。米金利が一旦持ち直すと東京安値@132.822円を前に下げ止まりましたが、ブラード・セントルイス連銀総裁の「5%を超える水準への利上げが必要」とのタカ派発言にも上値は重く133.10円台まで。その後、米3月製造業PMIが下方修正されると東京安値を下回り、3月ISM製造業も予想を下振れると先週末安値@132.594円も一気に下抜け132.20円台まで下げ幅を広げました。
22:45 米3月製造業PMI確報値 49.2、速報 49.3
23:00 米3月ISM製造業景況指数 46.3、予想 47.5
低調な指標結果を受けマイナス圏に沈んだ米金利は、24時台に入り漸く底打ちしたため、ドル円は3月30日安値とほぼ同値となる132.206円で下げ止まりましたが、その後も米金利の反発は鈍くドル円の戻りも132.60円に届かぬまま、NY午後は安値圏でのもみ合いとなり132.40円近辺で引けを迎えました。
一方堅調だった欧州通貨はNY時間に入っても米金利の低下につれ続伸。米金利が持ち直した局面でも押し目は限定的で、低調な米経済指標結果が続くなか上値を伸ばしました。ISM発表後にはホルツマン・オーストリア中銀総裁が5月会合で50bp利上げの可能性が残ると述べるとユーロドルは1.09164ドルの高値を付け、ポンドドルは先週末高値@1.24223ドルに迫りました。
その後米金利の低下も一段落するとユーロドルは1.0880ドル割れ、ポンドドルは1.2380ドル台まで値を戻しもみ合いとなりましたが、3時台に入り米金利が再び失速すると持合いを上放れ、ユーロドルは1.09ドル台に乗せクローズ。ポンドドルは先週末高値を僅かに超える1.24228ドルまで上値を伸ばし1.2410ドル台で取引を終えました。
▶その他
原油高を受け上昇して始まった米金利は、NY時間に入り低調な米経済指標結果が続くと低下に転じ、10年債利回りは3.4114%、2年債利回りは3.97%で引け先週末から低下。
米株は区々。ダウ平均、S&Pは4日続伸した一方でナスダックは終始マイナス圏で推移し4営業日ぶりに反落しました。
週末のOPECプラスによる追加減産決定を受け早朝から急騰、一時先週終値75ドル台半ばから約6ドルの大幅上昇、終値は80ドル台半ば。天然ガスは早朝一時2020年9月以来の水準まで年初来安値を更新、海外時間はいくぶん持ち直しましたが先週末から反落しました。
金スポットは東京時間の下落分を取り戻し反発。銀スポットは先週末高値を一時上回りましたが、終盤値を下げ5営業日ぶりに反落しました。
4/4 (Tue)
金曜日の米雇用統計の前哨戦第一弾となる米2月JOLT求人者数が予想を下振れると持ち直し傾向にあった米金利が急低下しドルは続落、ドルインデクスは2月2日以来の水準まで下落しました。一時133円台を回復したドル円は131.50円台へ大幅続落、ユーロドルは2月以来となる1.0970ドル台へ続伸、ポンドドルは昨年6月以来となる1.25ドル台へ乗せ年初来高値を更新しました。ドル安が広がるなか、豪ドルはRBA据え置き決定後の軟調地合いが続き前日から反落しました。
▶欧州時間:欧州通貨急騰、ポンドドル年初来高値更新
低調な米経済指標を受け132円台半ばで前日の取引を終えたドル円は、朝方前日安値を下回る132.179円まで下落しましたが、その後は米金利の持ち直しにつれ一転買戻しが強まり133円手前まで反発し東京をクローズ。ユーロドルは1.0910ドル付近を高値に1.0880ドル台へ反落、ポンドドルは前日高値を僅かながら上回る1.24244ドルまで上昇後、1.24ドル割れまで下げ欧州時間となりました。
前日に続きこの日も欧州序盤から欧州通貨買いが先行、ポンドドルは16時前には早朝高値をあっさり上抜けると1.2450ドル超えにあったと見られるストップをトリガーし、17時過ぎには1.2480ドル付近まで上昇、対ユーロでも3月下旬以来サポートとなっていた0.8770ポンド台を下抜けました。
18時過ぎにはユーロポンドが0.8750ポンドを下抜け一段安となるとポンドドルは上昇を再開、昨年6月以来となる1.25ドル台に乗せNY時間を迎えました。
18時過ぎ、最ハト派のテンレイロ英MPC委員の発言が伝わりましたが、ポンド高が進むなかマーケットの反応はありませんでした。(「CPI目標達成には、より金融政策を緩めることが必要」「現在の高金利は急激な反動を招くだろう」など。)
ユーロドルはポンドドルの上昇につれ3月下旬以降レジスタンスとなっていた1.0920ドル台を上抜けましたが、1.1937ドル付近で上げ止まり、ユーロポンドの売りに1.0910ドル台へ押し戻されました。その後ポンドドルが1.25ドル台に乗せる動きにつれ再び強含みましたが、ユーロポンド売りに上値を抑えられ高値には届かず、1.1910ドル台に値を戻しNY時間となりました。
ドル円は序盤こそ欧州通貨の上昇につれ132.90円台から132.50円台まで下落しましたが、ユーロドルの失速につれ反発するとクロス円の買いに支えられ133円台に乗せ東京高値を上抜けました。その後ポンドドルが再上昇するなか132.80円割れで下げ止まると132.90円台でのもみ合いとなりました。
▶NY時間:JOLT求人減少で米金利急低下、米株急落、円高
NY勢参入とともに米金利が上昇し高値を更新、堅調だった欧米株が頭打ちとなるとドル買いが先行、ポンドドルは1.2460ドル台までじりじりと値を戻し、ユーロドルは1.0910ドル付近を下抜けると1.0880ドル台まで反落、ドル円は133.168円の高値を付けました。
22時台に入り米10年債利回りが3.4827%を高値に失速すると漸くドル買いは一服、欧州通貨は再びじり高に転じ、ポンドドルは1.2490ドル台、ユーロドルは1.0910ドル付近まで強含みました。ドル円は株価の反落につれクロス円が失速する動きに伴い132.50円割れまで下落し、23時の米経済指標発表を迎えました。
金曜日の米雇用統計前、注目の米2月JOLT求人数は予想を下振れ993.1万件にとどまりました。1000万件割れは2021年5月以来。この結果に米金利がマイナス圏へ急低下するとドルは全面安となり、ユーロドルは1.09731ドルまで上昇し2月2日以来の高値を、ポンドドルは1.25247ドルまで年初来高値を伸ばしました。しかし、高値更新後は米株の急落に伴うクロス円の投げにNY昼過ぎにはユーロドルは1.0940ドル台、ポンドドルは1.2480ドル台まで値を戻しました。
ドル円は、米金利の急低下に加え、発表直後に瞬間的に買い戻された米株が景気後退への懸念から一転急落しクロス円が一段安となったこともあり、132.70円台から東京安値を下抜けるとあっさりと132円も割り込みました。米株が底打ちしクロス円が下げ止まった1時過ぎ、漸く131.524円で下げ止まりました。
NY午後に入りロンドン勢も帰路につき始めるとマーケットは徐々に動意を失い、ユーロドルは1.0955ドル付近、ポンドドルは1.25ドルちょうど近辺でクローズ。ドル円は引け間際に132.70円台まで若干値を戻し取引を終えました。
▶その他
米金利は失速。2年債利回りは引け間際に3.8150%まで下げ3.8253%で、10年債利回りは3.3387%でクローズ。
米株は下落、ダウ平均、S&Pは5営業日ぶリに反落、ナスダックは続落しました。
原油は4営業日続伸し81ドル台に乗せクローズ。天然ガスは小幅続落。
金スポット、銀スポットはともに大幅上昇。
4/5 (Wed)
米経済指標が悉く低調な結果となり米金利が低下、米10年債利回りは一時約7か月ぶりの水準まで年初来安値を更新しました。もっともこの日のドル売りは一時的で、ここ数日強かった欧州通貨は3日ぶりに反落。ドル円は130.60円台まで下落したのち131円台前半へ下落幅を縮め取引を終えました。
▶欧州時間:米金利上昇でドル高、ドル円は安値更新後反発
東京時間のドル円は前日安値@131.524円を下抜け131.304円まで下落したのち、米金利の上昇につれ買い戻しが強まりましたが、戻りは131.843円に止まると、午後にはじり安に転じ131.50円台まで下げクローズ。
ユーロドルは1.0960ドルを挟んで上限10pips程度のレンジに収まり小動きに終始。ポンドドルは1.2510ドル付近から1.2480ドル割れまで弱含み欧州時間を迎えました。
また、RBNZ(NZ中銀)はこの日、25bpの市場予想を上回る50bpの利上げを決定。NZドルは発表後に一時0.63793ドルまで急伸しました。
欧州序盤は米金利の上昇につれ欧州通貨は軟調なスタートとなり、ユーロドルは1.0940ドル台まで安値を更新しましたが、フランス2月鉱工業生産が予想を大きく上振れると下げ止まり、16時台に入り米金利が失速すると1.0967ドルまで上昇、ポンドドルは1.25137ドルの高値を付けました。
しかし独株が寄り付きから値を崩すとユーロ円の下落に伴いユーロドルは1.0940ドル付近まで安値を更新、ポンドドルも1.2460ドル台まで反落しました。
18時半過ぎ、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁は「利上げサイクルの大部分は終わった」と、先週のビルロワドガロー仏中銀総裁、今週のシムカス・リトアニア中銀総裁と同様の見解を述べました。同イベントに出席したヴァスレ・スロベニア中銀総裁は「コアインフレは明らかに上方トレンドにある」「追加的な引き締めが必要な可能性がある」などと述べましたが、マーケットへの影響はありませんでした。
ドル円は131.60円台を高値に序盤からじり安となり、17時台には米金利の失速に伴い東京安値を下抜け131.20円台まで下落しましたが、米金利が再び上昇を始めると反発、米金利が高値を付けた18時台には131.70円台まで値を戻し高値圏でNY勢を迎えました。
▶NY時間:低調な米経済指標が続くもドルは小じっかり
ユーロドルはNY勢参入直後に1.0935ドル付近まで安値を広げたのち、米金利が低下に転じると反発。21時過ぎ、3月米ADPが14.5万人増と予想の21.0万人を下振れると米金利の一段の低下に伴い1.0960ドル台まで値を戻しました。
ポンドドルも同様に1.2455ドル近辺まで安値更新後に1.2490ドル台へ反発、ドル円は131.70円台が重くじり安に転じるなかADP発表後には欧州安値を下抜け131円割れ、21時半の米2月貿易収支が予想よりも赤字幅が広がると130.90円台まで安値を更新しました。
21時半過ぎ、メスター・クリーブランド連銀総裁が「金利はあと少し上昇、そしてその水準に留まると予想」「銀行セクターの緊張により金利の道筋に不確実さが増した」「5月に利上げするかどうか語るには時期尚早」などと発言、内容に新鮮味はなかったものの、これを機にドル売りは一旦収まり、ドル円は131円台を回復、ユーロドルは1.0940ドル割れ、ポンドドルは1.2470ドル付近まで値を戻しました。
21時45分、ポーランド中銀は政策金利の据え置きを決定。市場予想通りの結果にマーケットの反応はなし。
22時45分、米3月サービス業PMI確報値は下方修正されましたが(53.8⇒52.6)ISM発表を目前に反応薄。23時、注目のISM非製造業景況指数は51.2と予想54.4を下振れ前月55.1から大幅に悪化すると米金利が急低下、2年債利回りは3.6420%の安値を、10年債利回りは9/12以来約7か月ぶりの水準となる3.2627%を付けました。
米金利の急低下にドル円は130.632円まで安値を更新した一方、ユーロドルは1.09666ドル、ポンドドルは1.25053ドルまで瞬間的に上昇したものの、すぐに発表前の水準へ反落。米金利が安値から急反発するとユーロドルは1.09ドル手前まで下落、ポンドドルは1.24336ドルの安値を付けました。ドル円は米金利の反発につれ131円台を回復したものの131.20円付近が重く、しばらく131円挟みでのもみ合いが続きました。
ポンドドルは売りが一巡すると安値から反発、1.2480ドル付近まで値を戻しましたがユーロドルの反発は鈍く1.0920ドル台に止まると、NY昼前後から再び売りが強まり1.09ドル割れ、2時台には1.08914ドルの安値を付けました。
引けにかけ米株、米金利ともに持ち直すなかドル円は5時過ぎには131.40円近辺まで値を戻したのち131.30円台で引け3日続落。ユーロドルは1.0905ドル付近、ポンドドルは1.2460ドル台で引けともに3日ぶりに反落しました。
▶その他
米金利は連日の低下。2年債利回りは終盤持ち直すも4営業日連続で低下。10年債利回りは一時昨年9月12日以来7か月ぶりに水準となる3.2627%まで低下し年初来安値を更新しました。
、
米株は区々。ダウ平均は反発した一方、ナスダックとS&Pは終始マイナス圏での推移となり続落しました。
原油は5営業日ぶりに反落し80ドル台でクローズ。天然ガスは反発しました。
金スポットは年初来高値更新後に失速、結局前日と変わらず行って来い。
銀スポットも年初来高値更新後に反落し小幅安で終えました。
4/6 (Thu)
火曜日のJOLTS求人数、水曜日のADP雇用者数の減少に続き、米新規失業保険申請件数が予想を上振れ、前週分も上方修正される結果となると米金利が低下、米10年債利回りは連日の年初来安値更新となりました。もっとも米金利は安値から急速に低下幅を縮めたことからドル売りは一時的で、ドル円は131円割れから131円台後半へ切り返し4営業日ぶりに反発して引けました。ユーロドルは株高を背景に前日から小幅反発、ポンドドルは小幅続落で取引を終えました。
▶欧州時間:欧州通貨上げ渋り、ドル円じり高
ドル円はNY引け後から売りが先行したものの前日安値@130.632円まで届かず130.779円で下げ止まり、米金利の低下にもかかわらず早朝高値131.30円台まで値を戻し行って来い。ユーロドルは1.0910ドル付近から1.08849ドルまで下落、ポンドドルは1.2460ドル台から1.2440ドル割れまで値を下げ全般ドル高となるなか欧州時間を迎えました。
15時、2月ドイツ鉱工業生産がマイナス予想に対し大幅に上振れるとユーロドルは1.0890ドル台から上昇、東京高値を上回り1.0917ドル付近まで上値を伸ばしました。しかし、16時半過ぎに欧州金利が急低下すると1.0890ドル台まで反落し序盤からの上昇分を吐き出しました。18時過ぎ、レーン・ECB専務理事は「基本シナリオが持続するなら5月利上げは適切」と述べたもののユーロドルの上値は重く、1.09ドルちょうど近辺でNY時間となりました。
ポンドドルも買いが先行、1.2440ドル台から1.24861ドルまで上昇し、この日の高値を付けましたが買いは続かずユーロドルと共に1.2450ドル台へ反落、その後は持合いを形成し1.2460ドル付近に収束しました。
ドル円は131.50円付近が一旦レジスタンスとなり131.20円割れまで下押ししましたが、欧米金利の反発に伴い131.57円付近まで高値を更新し高値圏でNY時間を迎えました。
▶NY時間:米金利反発しドル円買い戻し、ユーロは株高で反発
NY序盤からダウ先物が上昇すると欧州通貨は買いが先行、ユーロドルは1.0910ドル台に戻し欧州高値に面合わせ、ポンドドルは1.2480ドル付近まで上昇しました。ドル円は株高に伴うクロス円の買いに支えられ高値付近まで上昇しましたが、指標前のポジション調整から131.20円台へ下落し発表待ちとなりました。
21時半、米新規失業保険申請件数は予想 20.0万件に対し22.8万件と上振れ、前週分も19.8万件から24.6万件へ上方修正される結果に。これを受け米金利は急低下、2年債利回りは前日安値に届かなかったものの、10年債利回りは3.2477%まで年初来安値を更新しました。
米金利の低下にドルは発表直後に全面安となりましたが、ドル円の下落は130.969円まで、ポンドドルは1.2480ドルに届かず、ユーロドルは高値を僅かに上回る1.0919ドル付近までの上昇に止まりました。
しかし、米金利の低下は一時的で安値から急速に低下幅を縮小、ドルは一転買戻しが強まり、ユーロドルは1.0880ドル台まで反落し東京安値に迫り、ポンドドルは1.24135ドルまで下げ4日高値からの戻り安値を更新しました。
ドル円は欧州高値を上抜けると131.80円手前まで上伸。131.50円台まで押したのち、米株の上昇に伴いクロス円が一段高となった23時過ぎには131.908円の高値を付けました。
NY昼前、講演後の会見でブラード・セントルイス連銀総裁は「金融ストレスが和らいでいる今、インフレとの闘いを続け、ディスインフレの軌道に乗せる取り組みをする良い機会」と述べ利上げ継続を支持。23時台に入って上昇一服となっていた米金利は再び上昇したもののドル円は反応薄で131.60円割れまで値を戻しました。
しかし2時を回り米金利が一段高となるとドル円はじり高に転じ4時台には131.80円台まで上昇したのち、131.70円台で取引を終えました。
米株につれ高となり23時台から上昇基調が強まったユーロドルは、24時前には漸くレジスタンスとなっていた1.0920ドル付近を上抜け、NY昼過ぎには1.09374ドルまで高値を更新しました。引けにかけては上げ幅を縮め1.0920ドル台でクローズ。ポンドドルは、1.2460ドル台を戻り高値に1.2440ドル付近まで下落し引けました。
▶その他
米10年債利回りは3.2477%の安値を付けた後、3.3050%まで低下幅を縮め前日から小幅低下。一方2年債利回りは安値から急反発すると引けにかけ3.8309%まで戻し5営業日ぶりに反発しました。
米株は上昇。ダウは小幅続伸、ナスダックは4営業日ぶりに反発しました。
原油は高値圏でのもみ合いの末、小幅上昇。
天然ガスは反落、一時2ドルを割り込み年初来安値を更新しました。
前日年初来高値を更新した金スポットは反落。
銀スポットは終盤持ち直し小幅高で終わりました。
4/7 (Fri)
米、ユーロ、英国、豪、NZ、加、スイス、シンガポール、香港、南ア、メキシコが休場ということもあり、動きの少ない一日となりました。
米・3月雇用統計の結果を受けドル円は上昇し、132.137円で取引を終えています。
米 雇用統計結果
非農業部門雇用者数
予想
23.9万人
結果
23.6万人
前回
31.1万人
前回改定値
32.6万人
失業率
予想
3.6%
結果
3.5%
前回
3.6%
平均時給(前月比)
予想
0.4%
結果
0.3%
前回
0.2%
平均時給(前年比)
予想
4.3%
結果
4.2%
前回
4.6%
農業分野以外の就業者は前の月より31万人余り増加し、市場の予想を上回りました。失業率は上昇したものの低い水準が続いていて、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の今後の政策判断に与える影響が注目されます。
アメリカ労働省が10日発表した先月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月と比べて31万1000人増えました。
22万人程度を見込んでいた市場の予想を上回り、「レジャー・接客」のほか、「小売」や「政府機関」などの分野で増加が目立ちました。
失業率は3.6%と、前の月より0.2ポイント上昇したものの、依然として低い水準のままで人手不足が続いていることが改めて示されました。
また、労働者の平均時給は▽前の年の同じ月と比べて4.6%、▽前の月と比べて0.2%上昇し、こちらは市場の予想を下回る伸びとなりました。
ただ、アメリカでは、人手不足が深刻な観光や飲食などのサービス業を中心に人件費を物価に転嫁する動きがインフレの大きな要因と指摘されています。
FRBのパウエル議長は3月下旬の金融政策を決める会合で今回の雇用統計などを踏まえて利上げ幅を決める方針を示していて、今後の政策判断に与える影響が注目されます。
まとめ
今週は陰線で終えていますが、まだトレンドがない出てないように思います。
4月8日はイースターマンデーとなり、オセアニア・英国・欧州市場は休場となりますので、動きが出るとすれば火曜日あたりからでしょうか。
今週高値(133.756円)を越えてくるか、このまま下落していくのかに注目です。
方向感が出ていないので難しいですね。
今月も頑張りましょう!
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