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為替相場 今週の振り返り(3/27-3/31)

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月末ということもあり、読みづらい相場でした。

それでは振り返ってみましょう。

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3/27 (Mon)

金融システムへの懸念が後退し金利が上昇し株高となるなか円売りが強まりました。ドル円は131.70円台まで上昇、欧州通貨は反発しました。

欧州時間:株高・金利上昇で円独歩安

東京午前、ドル円は一時131円台に乗せるも米10年債利回りがマイナス圏での推移となるなか130.502円まで反落しましたが、東京引けにかけ持ち直し130.90円近辺でクローズ。ユーロドルは1.07ドル台後半、ポンドドルは1.22ドル台前半でのもみ合いが続くなか欧州勢を迎えました。

欧州は今週から夏時間となり東京引け後に取引は活発化。ユーロドルは米金利の上昇に1.0750ドル台へ下落したのち、ダウ先物の上昇につれ1.0780ドル台へ反発。しかし高く寄り付いた独株が急速に上げ幅を縮めると1.07453ドルまで下落しこの日の安値を付けました。

株価は17時前には底値を打ち、特に独株は17時3月IFOの好結果を受け上昇が加速、ユーロドルも反発しましたが、1.0770ドル台がレジスタンスとなりNY時間までは概ね1.0760ドル台でのもみ合いが続きました。一方、ポンドドルは1.22199ドルを底に下値を切り上げ1.2260ドル台まで上昇しました。

17:00 3月ドイツIFO企業景況感指数 93.3、予想 91.0

ドル円は東京引け直後に131.30円台まで高値を更新したのち、米金利の失速と株価の反落に一時130.85円近辺まで値を戻しましたが、米金利、株価の持ち直しとともに再び上昇、131.50円台まで上値を伸ばしNY勢を迎えました。

欧州午前にはシムカス、デコス、ナーゲル各中銀総裁の発言がありましたが、マーケットには影響なし。

NY時間:米金利続伸でドル円一段高

ロンドン昼過ぎ、シュナーベルECB専務理事が先の理事会で「更なる利上げがありうると声明に盛り込むよう主張」したとの報道がありましたが、独金利の上昇は一時的でユーロドルへの影響はありませんでした。

21時半頃にはEBA(欧州銀行監督局)議長が「金融システムのリスクは非常に大きい」と警告しましたが、マーケットの反応は限定的でした。

米地銀ファースト・シチズンズによるSVB(シリコンバレー銀行)買収決定が報じられ、先週末に大きく売られた欧州銀行株も上昇、リスクオフの流れは後退し、NY序盤から米金利は続伸、株価は高止まりするなかドル円は21時台には131.70円台まで上昇しました。全般ドル高となるなかポンドドルも1.2250ドル付近を下抜けると1.2240ドル付近まで反落。一方、ユーロドルは1.0770ドル台での小動きにとどまると、22時台には欧州高値を漸く上抜け1.0790ドル台まで上値を伸ばしました。ポンドドルもユーロドルにつれ反発し、23時台には1.2290ドル台に乗せました。

ドル円は対欧州通貨でドル売りが強まるなか131.30円台まで反落しましたが、24時台に入り米金利、米株の調整が一巡し再び上昇を始めるとじり高に転じ、NY午後には131.762円まで高値を僅かながら更新、終盤は131.50円台まで戻し引けを迎えました。

欧州通貨は、NY午後に入っても米金利が上昇、米株は底堅く推移するなかじり高が続き、ユーロドルは1.07999ドル、ポンドドルは1.22926ドルまで高値を更新し、強含みのまま取引を終えました。

その他

米金利は大幅反発。10年債利回りは3.53%近辺、2年債利回りは3.9950%付近でクローズ。
米株はダウ平均は3日続伸、ナスダックは3日ぶりに反落、S&Pは小幅高と区々でした。

原油は3日ぶりに大幅反発した一方、天然ガスは小幅反落。

金スポットは続落。銀スポットも値を下げました。

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3/28 (Tue)

米金利が上昇、米株は下落したもののドルは続落。ドル円は130円台後半で引け前日から反落、ユーロドル、ポンドドルは続伸し高値圏で引けました。

欧州時間:金利上昇・株価上昇後失速

前日の海外市場で一円近く上昇したドル円は早朝から売りが先行すると、米金利の低下も手伝い午後には130.505円まで下落し前日の上昇分をほぼ吐き出しました。ユーロドルは1.08ドル割れから1.0820ドル付近へ小幅高、ポンドドルは1.2280ドル台を底に1.2320ドル台へ上昇と、全般的にドル軟調のまま欧州時間を迎えました。

東京引け直後、米金利が突然上昇を始めプラス圏を回復、ダウ先物も急速に上げ幅を拡大するとドル円は130.70円付近から131.20円台へと上昇、ユーロドルは1.0830ドル台、ポンドドルは1.2330ドル付近まで上値を伸ばしクロス円が大幅に上昇しました。

しかし16時台に入りダウ先物が伸び悩み、高く寄り付いた独株も徐々に上昇幅を縮めるとクロス円は失速、ユーロドルは1.0810ドル付近へ反落、ポンドドルは1.22820ドルまで下落しこの日の安値を付けました。ドル円は131.30円手前から131円ちょうど付近まで値を戻しました。

18時半過ぎには堅調だった米金利が失速、フランスでの大手銀行への強制捜査報道も一段の株安を招くと、ドル円は130.80円台まで続落。一方、当のユーロドルは1.0830ドル付近、ポンドドルは1.2310ドル台まで持ち直しNY時間となりました。

19時半過ぎ、ミュラー・エストニア中銀総裁が「おそらく利上げの余地はある。次回会合ではもっと様々な意見が出るだろう」と述べましたが、マーケットの反応は一時的でした。

また、ベイリーBOE総裁による財務委員会での証言は、主に英国の銀行システムに関してでしたが、「重大ではないものの信用環境の引き締まりの兆候が見られる。金融政策決定に際しては常に信用環境を考慮する」とも述べています。

NY時間:米金利上昇基調、米株軟調もドルはじり安

NY時間に入り米金利が上昇、株価は反発して始まりましたが、上昇は続かず金利、株ともにマイナス圏に沈むとドルは全面安となり、ドル円は東京安値を下抜け130.409円まで安値を更新、ユーロドルは1.08466ドルまで上値を伸ばし、ポンドドルは高値に迫るなどドルは全面安となりました。

しかし、22時発表の米住宅関連指標に始まり、23時発表の3月CB消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数と予想上振れが続くとドルは反発、ドル円は131.20円手前、ユーロドルは1.0810ドル台、ポンドドルは1.23ドルちょうど付近まで値を戻しました。

その後はNY昼までもみ合いとなりましたが、1時を過ぎた頃からダウ平均が失速、2時台には下落に転じ下げ幅を拡大するとクロス円が下落し、ドル円は130.60円割れまでつれ安となりました。ユーロ円が下落するなかユーロドルは1.0830ドル台では下げ止まり、ポンドドルも高値圏でのもみ合いが続ました。

米金利は引けにかけて上昇、2年債利回りは終盤4.0845%まで高値を更新しましたがドル買いにはつながらず、ドル円は130.90円付近で引け前日から反落。ユーロドルは1.0845ドル付近、ポンドドルは1.2340ドル近辺で強含みのまま取引を終えました。

その他

米株はNY午後に入り失速し前日から下落。
米金利は続伸し高値圏で引けました。

原油は続伸した一方、天然ガスは続落。
金スポットは3営業日ぶりに反発、銀スポットも反発して引けました。

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3/29 (Wed)

年度末を間近に控え特段材料が無いことが材料となり株価が大幅に上昇、ドル円は132.80円台へ2円を超える反発となり、クロス円も全面高となりました。欧州通貨は欧州時間こそ堅調だったもののNY時間には失速しユーロドルは前日終値とほぼ変わらぬ1.0840ドル台、ポンドドルは前日から反落し1.2310ドル台で取引を終えました。

欧州時間:株高・米金利低下・欧州通貨上昇

ドル円は年度末のドル需要か早朝の130.768円を安値に131.90円台まで大幅に上昇し東京市場を高値引け。ユーロドルは前日高値@1.08484ドルを僅かに上回るも1.0830ドル台へ小幅ながら反落、ポンドドルは1.2340ドル台で上げ渋り1.2315ドル付近までじり安となるなか欧州時間となりました。また豪2月CPIの予想下振れを受け豪ドルは0.6710ドル付近から0.6690ドル割れまで下落しました。

ドル円は東京引け後に132円台に乗せたものの、米金利の低下につれ131.75円付近まで反落、その後は何度か高値を小幅に更新しつつも伸び悩み132円ちょうど近辺で一進一退が続きました。

ユーロドルはユーロポンドの下落に伴い16時過ぎに1.08181ドルまで下げこの日の安値を付けたのち反発、17時台にはカジミール・スロバキア中銀総裁の「政策金利について手を引くべきではないが、減速はありうる」との発言後には1.0840ドル付近まで値を戻しました。ポンドドルはユーロポンド安のなか底堅く推移したものの、17時過ぎにユーロポンドが反発を始めると1.2330ドル付近から1.23ドルちょうど手前まで下げ幅を広げました。

18時前、0.88ポンド台に戻したユーロポンドが失速しポンドドルが反発、ユーロドルもつれ高となるなか、レーンECB専務理事が「急激なインフレ減速を見込んでいる」と述べ独金利が低下、直後には「ベースラインシナリオならさらに利上げが必要」とも述べたものの独金利の低下は止まらず米金利もつれて低下、独株は高値を上抜ける動きにドルは全面安となり、ユーロドルは1.0860ドル台、ポンドドルは1.2350ドル台へ上昇、ドル円は131.60円前後まで下落しました。

しかし19時前には金利は底打ちし、株価の上昇も一服。ドル円は131.90円付近、ユーロドルは1.0850ドル台、ポンドドルは1.2340ドル台でNY時間となりました。

NY時間:米株高も欧州通貨失速、円は全面安

強含みでNY勢を迎えた欧州通貨は続伸、20時半過ぎにはユーロドルは1.08713ドル、ポンドドルは1.23610ドルまで高値を更新しました。しかし安値から反発した米金利が21時台にはプラス圏を回復し上昇に転じるとドルは反発、ユーロドルは1.0830ドル台へ反落、ポンドドルは1.23036ドルまで安値を更新しました。

ドル円は欧州通貨が高値から反落を始めると132円台に乗せ一機に132.60円台まで高値を更新しました。

米株が高く寄り付いて始まると、米2年債利回りは4.1360%、米10年債利回りは3.6076%を高値に失速、23時台に入ると再びマイナス圏に沈み24時頃まで低下は続きました。ユーロドルとポンドドルは一旦持ち直しかけましたが、23時台には米株も上げ幅を縮小したことからポンドドルの反発は1.2340ドル付近に止まり安値付近へ下落、ユーロドルは1.0850ドル台が戻り高値となり1.0820ドル台まで弱含みました。

ドル円は米金利の低下に伴い24時頃には132.20円割れまで下押ししましたが、米株がNY午後には再び上昇に転じ高値を更新、クロス円がじり高となると下値を切り上げ続伸、引け間際には132.886円まで上値を伸ばし高値圏で取引を終えました。

ユーロドルは米株の上昇にも上値は重く前日終値とほぼ変わらぬ1.0845ドル付近でクローズ。一時2月2日以来の水準まで上昇したポンドドルは1.2310ドル台で引け前日から値を下げました。

その他

NY午後、ハーン米共和党下院議員の「パウエルFRB議長は会合で年内にさらに1回の利上げを実施する可能性を示唆した」との発言が報じられましたが、実際のところは、政策金利は今年どこまで引き上げらるかを問われた議長が回答として最新のドットプロットを示し説明、最新の予想結果を見た議員の発言がこのような報道になった模様です。

米金利は欧州時間に低下したのちNY時間には持ち直す局面もありましたが、結局前日終値とほぼ変わらず。米株は大幅反発。

原油は3営業日ぶりに反落。
天然ガスは3営業日ぶりに小幅反発。

金スポットは反落。銀スポットは小幅続伸。

3/30 (Thu)

欧米株が続伸するなか、ドイツ3月CPIが予想外に強い結果となり欧州金利が上昇、ユーロドルは一週間ぶりに1.09ドル台に値を戻しました。ポンドドルもユーロにつれ上昇、1.24ドルに迫り高値圏で取引を終えました。ドル円はユーロ円の上昇につれ続伸しましたが、133円を前に伸び悩み小幅反落で引けました。

欧州時間:欧米株高・金利持ち直し・ユーロ高

前日大幅に上昇し高値圏で引けたドル円は利食い売りが先行し仲値にかけて132円台半ばまで反落、その後も132.80円台は重く、132.30円台まで下押ししたのち132円台半ばで東京をクローズ。ユーロドルは仲値後1.0850ドルを前に失速し1.0830ドル台で、ポンドドルも1.23ドル台半ばから上値を切り下げ1.2315ドル付近で欧州時間となりました。

ドイツCPIを占う上で毎回注目が集まるノルトライン・ウェストファーレン州のCPIが前月から低下したことから欧州金利は低下してスタート。エルダソンECB専務理事の「インフレは高過ぎる。引き下げる必要がある」との発言にもマーケットの反応は薄く、16時のスペイン3月CPIも前月から減速すると欧州金利は一段と低下、ユーロドルは1.0824ドルまで下げ、この日の安値を付けました。ポンドドルはユーロポンドの売りに支えられ逆行高となり早朝高値に肉薄、ドル円はユーロ円の下落に伴い132.208円の安値を付けました。

しかし、欧米株が上昇を始めるなか、17時までに出揃ったドイツ他州のCPIからさほど低下しないとの見方が広まると欧州金利も持ち直しユーロは反発が加速、17時半過ぎには前日高値@1.08713ドルを上抜け1.0880ドル近くまで上昇しました。ポンドドルも1.2360ドル台に乗せ前日高値を僅かながら更新、ドル円は132.50円台まで値を戻しました。

前日高値更新後に上昇一服となったユーロドルは一旦売りに押されるも1.0850ドル台で下げ止まると、欧米株が一段と上値を伸ばすなか1.0880ドル台まで上昇しNY勢を迎えました。一方ポンドドルは、安値から反発したユーロポンドが前日高値を上抜け続伸する動きに1.2330ドル台へ反落、ドル円はユーロ円の買いに132.90円近くまで上昇、ユーロ円の買いが一服すると132.50円台へ値を戻しNY時間となりました。

NY時間:米株上昇、ユーロ堅調、ドル安

21時、注目のドイツ3月CPI速報値は+0.8%と予想+0.7%を上振れる予想外の結果に。欧州金利は急騰しユーロドルは続伸、22時台には1.0926ドルまで高値を更新しました。ポンドドルもつれ高となり1.2080ドル台まで上昇、ドル円は21時半発表の第4半期米コアPCE確報値が上方修正され米金利が急騰するなか132.967円まで高値を更新、ユーロ円は3週間ぶりに145円台に乗せました。

22時を回ると欧米金利の上昇も一服、高く寄り付いた米株も徐々に上げ幅を縮小するとNY昼にかけユーロドルは1.09ドル割れまで反落、ドル円はユーロ円の失速とともに132.60円付近まで値を戻しました。

NY午後に入り、バーキン、コリンズ両総裁が同時刻に発言、両者とも追加利上げの必要性を述べましたがマーケットの反応はなし。その後カシュカリ総裁も発言しましたが、こちらもマーケットはスルー。米金利の低下基調は続き、ダウ平均はマイナス圏へ転落、ドル円は2時台には132.30円台まで弱含み、ユーロ円も144.20円割れまで反落しました。

2時半を過ぎると米株も漸く底打ちし反発、引けにかけてじり高が続くと、ドル円は132.70円台まで戻し前日から小幅反落でクローズ。ユーロドルは1.0890ドルを割り込むことはなかったものの1.09ドルちょうど挟みで横ばいが続き1.0905ドルでクローズ。ポンドドルは4時前に1.23923ドルまで高値を更新し1.2380ドル台での高値圏で取引を終えました。

その他

22時過ぎ、南アフリカ中銀は市場予想(+0.25%)を上回る0.50%の利上げを決定、政策金利を7.75%としました。MPC委員5名のうち3名が50bp、2名が25bp利上げを支持。声明では2023年のCPI見通しを前回から引き上げ、GDP見通しは下方修正しました。予想を上回る利上げを受けランドは上昇、ランド円は10日高値に並ぶ7.472円の高値を付けました

4時にはメキシコ中銀が0.25%の利上げを決定、政策金利を11.25%に引き上げました。利上げ幅は市場予想通り。

米株は反発。米金利は10年債利回りが低下した一方、2年債利回りは小幅上昇。

原油は反発、天然ガスは反落。
金スポットは反発、銀スポットは24ドル手前まで上昇し3日続伸。

3/31 (Fri)

欧州時間で133.59円まで上昇するものの、再び132円台に下落し132.797円で取引を終えています。

まとめ

5週連続の陰線は出ず、この週は陽線で終えています。

前週の陰線を飲み込んでの陽線出現ですので、137.5円を目指し上昇するのか注目です。

個人的なイメージとしては133円台の滞在時間が多くなれば137円を目指していく展開になるのかなと考えています。

ただ、ファンダメンタルズでは円高方向、テクニカルでは円安方向、難しいですね。

来月も頑張りましょう!

 

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