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為替相場 今週の振り返り(1/3-1/6)

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明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

 

年が明けてマーケットはどういう動きになったのでしょうか。

振り返ってみたいと思います。

前週の振り返りはこちら

為替相場 今週の振り返り(12/26-12/30)

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1/3 (Tue)

東京時間でのドル円の2円近い下げに対してショートカバーのドル買戻しが進行。しかし東京時間の高値131.397円や節目の131円が意識され、NY時間は131円前後で伸び悩む展開となりました。ユーロドル、ポンドドルはドルの買い戻しにより大きく下落。欧州時間にユーロドルは1.052ドル付近、ポンドドルは1.190ドル手前まで下落したのち、NY時間で小反発となりました。

東京時間:高値更新後にドル円下落

日銀の政策方針変更への警戒感から円買い圧力が継続する中、朝方のドル円は買戻し優勢で8時過ぎに131円の節目を一気に上抜け、131.397円まで高値を更新しました。しかしすぐに130.80円前後まで押し戻されたのち、朝方の安値130.590円を下抜けると円買いが加速。13時過ぎには昨年6月初以来の水準となる129.517円まで下落しました。

クロス円の下落に対してドルストレートは方向感がなく、ユーロドルは1.06ドル台後半、ポンドドルは1.20ドル台のレンジで上下する展開となりました。

欧州時間:ドル円買戻し、休み明けの米金利は下落

欧州時間に入ると連休明けのロンドン勢を中心としたショートカバーでドル円は反発。しかし131円手前では節目が意識されたほか、休暇明けの米債券市場で米10年債利回りが3.73%付近まで下落すると伸び悩みました。NY時間入り前には131円台に乗せましたが、朝方の高値が意識されると再度弱含みました。

ドルの買い戻しを受けて欧州通貨は大幅下落。ユーロドルは1.05199ドルまで安値を更新後、戻りも鈍く1.05ドル台前半の水準を維持したままNY時間に入りました。

ポンドドルも同様に1.19013ドルまで安値を更新しましたが、こちらは戻りが強く1.20ドル台に乗せる勢いでNY時間に入りました。

また18時前には独雇用統計が発表され、失業者数は昨年5月以来の減少に転じたものの、失業率は変動がなく、相場への影響は限定的でした。

NY時間:米金利下げ止まりも、ドル円は131円台前半の抵抗帯が強い

NY時間に入り米金利が再度低下すると、ドル円は130円手前まで再下落。ほぼ同じころに米10年債利回りは3.728%の安値をつけました。その後は米金利が上昇に転じ、一時3.8%台を回復したことでドル円は再び131円台に乗せるも、ロンドン時間に引き続き131円台前半は上値が重く、その後は130円台後半で推移しました。引けにかけては買い優勢となっており、131円手前でNYクローズを迎えました。

ユーロドルはNY時間序盤ではドル円の下落につれて一時1.06ドル手前まで上昇するも、これを上抜けることは叶いませんでした。その後は1.05ドル台半ばで方向感なく推移し、NYクローズを迎えました。

ポンドドルも同様に1.20ドル台半ばまで上昇し、一時的に下げ幅の大半を取り戻しましたが、ドル円が上昇に転じると失速。その後は1.20ドル台手前で推移しました。

その他

休暇明けの米国株式市場では3指数ともに続落。序盤は米金利の低下から買い先行で始まるも、ハイテク株の売りが重しとなり下落に転じました。

原油は80ドル台で始まったのに対し引け値は77ドル台と大幅下落。中国を始めとした世界経済減速への懸念から売りが進行しました。
天然ガスも同様に下落し、一時4ドルを割り込みました。

金スポットは米金利の低下を受けて資金が流入し、一時1850ドル付近まで上昇しました。
銀スポットも同様に上昇しましたが、こちらは売り戻しが強く一日での変動幅はほぼありませんでした。

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1/4 (Wed)

米金利の低下に伴いドル円は前日に引き続いて一時130円を割り込みました。しかし大台とあって買戻しも強く、NY時間入り前には前日終値付近の131円近辺まで値を戻しました。さらにNY時間に入り米金利の反転上昇と米株式市場の堅調な動きに加え、米・11月JOLT求人件数がポジティブサプライズとなると東京時間朝方の高値131.461円を上抜け。その後勢いそのままに132.71円付近まで上昇し、132円台半ばでもみ合いのままNYクローズを迎えました。
ユーロドルはロンドン時間のドル売りと堅調な欧州株式市場を背景に一時1.06347ドルまで上昇。その後はドル買い戻しで下落しましたが、1.06ドルの節目がレジスタンスとなり下げ渋りました。ポンドドルも同様に上昇し1/3の下落幅を取り戻しましたが、下落前の高値1.20842ドルが意識されると上げ渋り、1.206ドル付近でNYクローズを迎えました。

東京時間:ドル円は昨日同様、朝方の上昇後に下落継続

前日NYクローズにかけてのドル買いの動きが継続し、東京時間朝方にドル円は131.461円まで上昇。しかし日経平均株価が寄せ値から前日比400円近い下落となったことでリスクオフとなり、9時過ぎに131円を割り込みました。その後仲値にかけて買い戻されるも131円台前半の抵抗帯は強く、本邦輸出勢や投機筋のドル売りが観測されるなか米10年債利回りの低下と共に130円台後半まで押し戻されました。その後は黒田日銀総裁から金融緩和継続の旨の発言がなされるも市場の反応は鈍く、130円台後半のレンジの中で推移しました。

ユーロドル、ポンドドルは軟調なドルを背景に堅調に推移。ユーロドルは1.05ドル台後半まで上昇しました。ポンドドルは一時1.20ドル台に乗せるも節目を明確に上抜けることは叶わず、1.20ドル手前の水準で推移しました。

欧州時間:ドル円は一時130円割れも底堅い

米10年債利回りの低下が加速し、3.7%を割り込み3.67%付近まで低下しました。これを背景に欧州勢はドル売りで参入。ドル円は前日に引き続き一時130円を割り込みました。しかし大台の節目とあって底堅く、前日同様に以降は買戻し優勢に。その後131円手前まで戻してNY時間入りとなりました。

序盤のドル売りを受けて欧州通貨は上昇。ユーロドルは1.06347ドルまで高値を更新しました。その後はドルの買い戻しで下落するも、1.06ドルの節目がレジスタンスとなり下げ渋りました。

ポンドドルも同様に上昇し、1.20866ドルまで高値を更新。1/3の下落からは全戻しとなったものの、下落前の高値1.20842ドルが意識されその後は伸び悩む展開となりました。

NY時間:米株、米金利共に堅調でドル買い加速

米10年債利回りは低下が一服。さらに米株式市場が上昇して始まると、リスクオンのドル買いとなりました。その後24:00に発表された米・12月ISM製造業景況指数、米・11月JOLT求人件数は前者が48.4と市場予想を0.1ポイント下回るも、後者が1,045.8万件と市場予想:1,005.0万件を上回ったことが好感され、ドル円は24時過ぎに朝方の高値131.461円を上抜けました。その後は勢いそのままに3時頃には132.716円まで高値を更新しましたが、米10年債利回りが再度下落に転じたことで失速し、132円台半ばでもみ合いのままNYクローズを迎えました。

ユーロドルは24時の指標結果を受けたドル買い加速などで何度か1.06ドルを割り込むも、節目の下は買い戻しが強く、随時1.06ドル台前半まで買い戻される展開が続きました。

ポンドドルは上値では1/3の下落前の水準やロンドン時間の高値が意識されるも底堅く、1.205ドルを中心に1.20ドル台で上下しました。

また早朝4時に公開されたFOMC議事要旨では「当局者は利上げ減速により、インフレと雇用の進捗状況を評価できるようになると認識」と利上げ減速には触れたものの、「2023年にFF金利の引き下げ開始が適切になると予想する当局者はいなかった」「当局者は引き続き、FF金利の継続的な引き上げが適切であると認識」と2023年中の利下げ転向を否定するタカ派寄りの内容となりました。

その他

米国株式市場では3指数ともに反発。序盤から買い優勢でスタートしたのち、11月JOLT求人件数の結果を受けて労働市場ひっ迫による金利先高観から一時は下落に転じるも、同時に景気後退感が緩和されたことで買い優勢となりました。

原油は大幅続落。前日に引き続き中国を始めとした世界経済減速への懸念から売りが継続しました。
天然ガスは反発。序盤は原油同様に下落し再度4ドルを割り込むも、節目では底堅く以降は買戻し優勢となりました。

金スポットは続伸。前日同様に米金利の低下を受けて資金が流入しました。
銀スポットは反落。前日高値の24.54ドル付近が意識され伸び悩んだのち下落に転じましたが、年末の安値23.52ドル付近で下げ止まりました。

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1/5 (Thu)

米・12月ADP民間雇用者数を始めとした複数の米経済指標が強い結果となったことを背景にドル円が続伸。0時半ごろには一時134円台に乗せました。しかしその後は買い一服となり、米10年債利回りの低下に伴って133円台前半まで下落。3時過ぎにブラード・セントルイス連銀総裁が2023年中のインフレ緩和を予想する発言をすると一時133円を割り込む場面も見られました。
ユーロドルはNY時間のドル買いで反落。1.06ドルの節目を割り込むと1.05ドル手前まで下落しました。ポンドドルも同様に反落。1.20ドルの節目を割り込むと一時1.18743ドルまで安値を更新しましたが、NY時間午後にかけて1.19ドル台まで買い戻されました。

東京時間:ドル円は朝方売られるも買い戻しが強い

前日NY時間の流れから一転、東京時間朝方は円買いが先行。10時過ぎには131.688円の安値をつけました。しかし前日NYクローズの水準から約1円下げたことで売りが一巡し、以降は買戻しの流れに。前日NYクローズの水準手前である132円台半ばまで買い戻されてロンドン時間を迎えました。

ユーロドルは軟調。ドル円の下落に伴って10時過ぎに1.06313ドルの高値をつけましたが、その後のドル買い戻しで押し戻され、1.06ドル台前半の狭いレンジで推移しました。ポンドドルも同様に10時前に1.20769ドルの高値をつけたのちは1.20ドル台前半で推移しました。

欧州時間:ドル円は前日高値更新も買いが続かず

ドル円は前日高値を試す展開となり、17時過ぎにこれを上抜ける132.902円まで高値を更新。しかしNY時間に米・12月ADP民間雇用者数などの米経済指標を控え、米10年債利回りも軟調な動きを見せる中で買いは継続せず、前日高値下の水準まで押し戻されて指標結果を待つ展開となりました。

ユーロドルは東京時間の高値が重しとなり、引き続き1.06ドル台前半で方向感なく推移。ドル円が高値を上抜けると一時1.06ドル台を割り込む場面もありましたが、前日NY時間からのレジスタンスラインが意識され、すぐに買い戻される展開となりました。ポンドドルは引き続き1.20ドル台前半で推移しました。

NY時間:米経済指標は好調でドル買い加速

主要な米経済指標の結果は以下の通り。

・米・12月ADP民間雇用者数
市場予想:15.0万人増
→結果:23.5万人増

・米・11月貿易収支
市場予想:630.0億ドルの赤字
→結果:615.0億ドルの赤字

・米・新規失業保険申請件数
市場予想:22.5万件
→結果:20.4万件

・米・12月サービス業PMI(確報値)
市場予想:44.4
→結果:44.7

ロンドン時間の高値を上抜けたドル円は、22:15発表のADP民間雇用者数がポジティブサプライズとなったことで更に買いが加速。続く22:30の貿易収支、新規失業保険申請件数、23:45の12月サービス業PMIも全て市場予想を上回る結果となったことで、ドル円は0時半ごろに134.055円まで高値を更新しました。米10年債利回りも同様に上昇し、一時3.773%の高値をつけました。その後は米10年債利回りの反落に伴ってドル円も133円手前まで押し戻され、さらに3時過ぎにブラード・セントルイス連銀総裁が「インフレは依然として高すぎるが、緩やかになっている」「2023年にはインフレが緩和するだろう」とタカ派色を弱めた発言をすると一時133円を割り込む展開に。しかし引けにかけて買い戻され、133円台半ばでNYクローズを迎えました。

ユーロドルはこのドル買い加速で昨晩からのレジスタンスラインを割り込み、一時1.05153ドルまで下落しました。その後も買い戻しは鈍く、安値付近でNYクローズを迎えました。ポンドドルも同様に下落し、1.18743ドルまで安値を更新。その後は1月3日の下落後同様1.19ドルの節目がレジスタンスとなり、1.19ドル台前半まで買い戻されました。

その他

米国株式市場では3指数とも反落。ADP民間雇用者数の好調な結果が米労働市場の底堅さを示したことで、FRBの金融引き締めの長期化が懸念されました。

原油はわずかながら反発。前日までの大幅下落からの買戻しや、米最大級のコロニア・パイプラインがメンテナンスで一時稼働停止となっていることが買い要因となりました。
天然ガスは反落。4ドルの節目をしっかりと割り込む展開となり、一時2021年末以来の水準となる3.658ドルの安値をつけました。

金スポットは反落。好調な米経済指標を受けた米金利の上昇から資金が流出しました。
銀スポットも同様に売りが強く、続落しました。

1/6 (Fri)

米雇用統計まで上昇が続き、一時134.70円台をつけましたが、雇用統計の数字がよかったにもかかわらず下落。そのまま131円台まで下落し。132.10円台で取引を終えました。

雇用統計の結果は以下の通り。

  • 米・12月失業率
    • 予想:3.7%
    • 結果:3.5%
  • 22:30米・12月非農業部門雇用者数
    • 予想:20.3万人増
    • 結果:22.3万人増
  • 22:30米・12月労働参加率
    • 予想:62.2%
    • 結果:62.3%
  • 22:30米・12月平均時給(前月比/前年比)
    • 予想:+0.4%/+5.0%
    • 結果:+0.3%/+4.6%

まとめ

ドル円は下降トレンドを抜けるかと思いましたが戻されています。

来週は129円の直近安値を割ってさらに下落が進むのか、安値付近でサポートされてトレンド転換に向かうのか、神経質な相場になりそうです。

 

 

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