個人的には今までコツコツ増やしていた資金が一気に減った週でした。
皆様はいかがでしょうか?
それでは振り返ってまいりましょう。
3/20 (Mon)
UBSによるクレディスイス買収決定にもかかわらず、一時金利は急低下し株価が急落、ドル円は130円台半ばまで下落しました。NY時間には金利・株価ともに持ち直しましたが、全般的にドルの上値は重く、ユーロドル、ポンドドルは3日続伸、ドル円も131円台前半で取引を終え続落しました。
▶欧州時間:金利急低下・株価急落で円独歩高
月曜マーケットオープン前に、UBSによるクレディスイス買収合意が報じられ、東京6時には主要中銀が協調して米ドル流動性供給を確保すると発表。矢継ぎ早の対応を好感し米金利、ダウ先物は上昇して始まり、ドル円は五十日の仲値買いも相俟って132.652円まで上昇しました。しかし、仲値後には米10年債利回り、ダウ先物ともに頭打ちとなり東京午後にはマイナス圏へ沈んだことからドル円は131.70円台へ反落し東京をクローズ。ユーロドルは1.06ドル台後半、ポンドドルは1.21ドル台後半で横ばいが続くなか欧州時間となりました。
東京引け後まもなく、米金利が急低下しダウ先物も急落すると、ドル円は131.80円台から下落、先週安値@131.559円や節目の131円を下抜け一気に130.70円台へ。米2年債利回りが下げ止まると50銭ほど値を戻しましたが、米10年債利回りが3.2858%の安値を付けた17時半頃には130.540円まで下落しこの日の安値を付けました。株価の下落に伴いユーロドルは1.0680ドル付近から1.06316ドルの安値を付けた一方、ポンドドルは1.2170ドル近辺で下げ止まりもみ合いが続きました。
18時前には金利の低下と株価の下落も一服するとドル円は自律反発し18時過ぎにはあっさり131円台を回復、ユーロドルも1.0660ドル台へ反発しました。その後も金利、株価の持ち直しが続くなか、19時前にECB、SRB(Single Resolution Board:欧州単一破綻処理委員会)、EBA(European Banking Authority:欧州銀行監督局)から共同で「(今般のスイスのケースとは異なり)AT1債が普通株に優先することを保証する」とのステートメントが出され一部マーケットでの混乱が収まり始めると、金利は一段と低下幅を縮め、ダウ先物は下落幅をほぼ取り戻しました。
ドル円は131円台半ばまで値を戻し131.30円近辺で、ユーロドルは株価の持ち直しにつれ1.07ドルちょうど手前まで上昇、ポンドドルは1.2220ドル台まで上値を伸ばすなかNY時間を迎えました。
▶NY時間:米金利上昇・米株上昇、ドルは軟調
NY勢参入後、米金利の反発が一服、ダウ先物も先週末終値付近で一進一退となるとドル円は130.90円台まで再び弱含みましたが、21時前にユーロドルが漸く1.07ドル台に乗せ、ユーロ円の買戻しが一段と強まると反発基調に回帰しじり高に転じました。
22時前には一時16%安まで売られたUBS株も持ち直すなどリスクオフの流れが弱まると、22時台には米10年債利回りは上昇に転じ、ダウ先物も上昇、ドル円は24時頃には131.85円付近まで値を戻しました。しかし反発もここまででNY午後に入っても米金利・米株ともにプラス圏での推移が続くなか、引け間際には131.20円台まで値を下げました。
ユーロドルは1.07306ドルまで上値を伸ばしたのちも高値圏での横ばいが続き1.0720ドル台で引け3日続伸。ポンドドルはNY時間を通じじり高が続き、2月2日以来の水準となる1.22843ドルまで上昇し高値圏で取引を終えました。
▶その他
23時過ぎ、欧州議会でのラガルド・ECB総裁の発言は概ね先週理事会後の会見に沿った内容でマーケットに影響なし。その他、ハト寄りの発言もありましたが、特に材料視されませんでした。
・カザークス・ラトビア中銀総裁
「引き締め過ぎのリスクがある水準に近付いてきた」
・ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁
「引締めサイクルの終わりに近い」
米金利はNY時間にはプラス圏を維持したまま推移し先週末から反発しました。
米株も反発。ダウ平均とS&Pは寄り付きから堅調に推移し、ナスダックも
NY午後にはプラス圏で推移しました。
原油は一時64ドル台まで下落しましたが引けにかけ持ち直し反発。
一方天然ガスは続落しました。
金スポットは一時昨年3月以来となる2000ドル台に乗せたのち失速し4営業日ぶりに反落。銀スポットは高値圏でもみ合った末、先週末終値とほぼ変わらず。
3/21 (Tue)
システミックリスクへの懸念が弱まり、債券が売られ金利が上昇、株価も上昇するなか、ドル円は132円台半ばへ反発、ユーロドルは4日続伸し1.07ドル台後半まで上値を伸ばしました。一方ポンドドルは一時1.22ドルを割り込み4日ぶりに反落、RBAによる利上げ打ち止めが視野に入ったことでアジア時間に下落した豪ドルは軟調地合いが続きました。
▶欧州時間:株価上昇・金利上昇・ユーロ高
東京祝日で休場となるなか、ドル円は早朝131.605円を高値に131.036円まで下押しし131.25円付近でクローズ。ユーロドルは1.07256ドルから1.07099ドルへ小幅安、ポンドドルは1.22821ドルを高値に1.22495ドルまで反落しました。また、この日公表されたRBA議事録で「次回会合で利上げ休止について再検討する」ことが明らかになり豪ドルは0.6725ドル付近から0.6685ドル付近へ下落しました。
欧州序盤は豪ドル主導でドル買いが先行、豪ドルが安値を更新するなか、つれ安となったユーロドルは1.07042ドルまで下落しましたが、ダウ先物が前日終値付近をサポートに上昇を始めると下げ止まり、結局ここがこの日の安値となりました。
ユーロドルは株価の上昇につれ17時過ぎには前日高値@1.07306ドルを上抜けるとその後も下値を切り上げ続伸、3月15日高値@1.07596ドルをも上回るなかNY時間となりました。一方ポンドドルはユーロがポンドに対しても買われたことから1.2260ドルを前に上げ渋りました。
ドル円は、ダウ先物が上昇幅を広げるなかクロス円の買いが強まると131.20円台から上昇、前日NY時間高値@131.848円を上抜け17時過ぎには132円台に乗せました。その後米金利も上昇に転じると、132円台を維持したまま132.40円台まで続伸しました。
▶NY時間:米金利続伸・米株高・ユーロ堅調
NY時間に入ると米金利の上昇が加速、米10年債利回りは3.52%台から22時台には3.59%台半ばまで上昇しましたが、ドル円の反応は鈍く132.40円台で上げ渋りました。その後、高く寄り付いた米株が徐々に上げ幅を縮め米10年債利回りが24時にかけて2.53%台まで低下するなか131.80円割れまで反落しましたが、24時台に入り米10年債利回りが再び上昇を始めると反発、NY午後には132.629円の高値を付けました。しかし前日高値@132.652円には一歩届かぬまま132.45円付近で引けを迎えました。
高値でNY勢を迎えたユーロドルは1.0780ドル台まで続伸、高値圏でしばらくもみ合ったのち、米株寄り付き後に1.07884ドルまで高値を更新しましたが、米株の失速につれ1.0760ドル付近まで値を戻しました。NY午後には米株は再び上昇しましたが引けにかけて横ばいが続き、1.0770ドル近辺で取引を終えました。
一方ポンドドルは、0.8780ポンド付近まで上昇しNYオープンを迎えたユーロポンドがNY昼頃には0.8840ポンドまで大幅に上昇したことから1.2250ドル台を頭に1.2180ドル割れまで下落し安値を更新。NY午後には値を戻したものの1.2220ドル近辺にとどまり、4営業日ぶりに反落しました。
▶その他
米金利は続伸。米10年債利回りは3.6094%まで上昇し高値で引けました。
米株も続伸。イエレン米財務長官が今後も預金を全額保護すると表明したことから買い安心感が広がり、ファースト・リパブリックは60%近く急騰しました。
原油は続伸しましたが70ドルには届かず。天然ガスは2月安値を前に下げ止まり3営業日ぶりに反発しました。
前日2000ドル台に乗せた金スポットは続落。銀スポットも続落しました。
3/22 (Wed)
FOMCが大方の予想通り25bpの利上げを決定、声明がハト寄りになったことで米金利が低下しドルは全面安となりました。その後の会見でパウエル議長が据え置きも検討したことを明らかにするとドルは一段安となりました。ドル円はNY序盤に133円台を付けた後131円ちょうど付近まで大幅に反落し131円台半ばでクローズ。ユーロドルは一時2月3日以来となる1.09ドル台に乗せ1.08ドル台半ばで引け5日続伸。ポンドドルも2月2日以来の1.23ドル台に乗せたのち1.22ドル台半ばで引けを迎え前日から反発しました。
▶欧州時間:ポンド急騰、ドル円堅調
ドル円は132.20円台を底に仲値に向け上昇、前日、前々日高値を上抜け132.778円まで上値を伸ばしましたが、米金利がマイナス圏で推移したことから反落、行って来いとなったのち132.40円台でクローズ。一方、FOMCを控え欧州通貨は小動きとなり、ユーロドルは1.07ドル台後半で値幅は15pipsにも満たず、前日軟調だったポンドドルは若干値を戻すも1.22ドル台前半にとどまりました。
16時、英2月CPIがコアともに予想を上振れると翌日の英MPCを前にポンドドルは1.2220ドル台から上昇、18時半過ぎには1.23ドル目前まで上値を伸ばしました。ポンドドルの上昇につれユーロドルも1.07593ドルを安値に反発、前日高値@1.07884ドルを上回りましたが、ユーロポンドの調整売りに上値は重く1.08ドルを前に上げ渋りました。
ドル円は英CPIの結果を受け米金利が反発したため、ポンドドルの急騰にも押し目は132.30円付近に止まり132.60円台を上限とする横ばいが続きました。19時台に入ると米金利が上昇、ドル円は持合いを上放れると132.90円台に乗せNY時間となりました。
16:00 2月英CPI(前月比) +1.1%、予想 +0.6%
(前年比) +10.4%、予想 +9.9%
コア指数(前年比) +6.2%、予想 +5.7%
▶NY時間:米金利低下・米株下落・ドル全面安
欧米金利はNY時間に入っても英金利主導で続伸、ドル円は133.002円まで上昇しこの日の高値を付けましたが、21時台に入り欧米金利は頭打ちとなり失速すると132.40円台まで反落、132円台半ばでFOMC待ちとなりました。
ユーロドルは1.08ドル付近を高値に1.0775ドルを底にしたレンジを形成し横ばいが続いた一方、1.23ドルを目前に上げ渋ったポンドドルは、NY時間に入ると利食い売りが先行、23時過ぎには1.22223ドルまで反落しCPI後の上昇分を全て吐き出し1.22ドル台前半での取引となりました。
3時、FOMCは25bp利上げを決定。声明で「継続した利上げが適切」が「いくらかの追加引き締めが必要になる可能性」に変更されたことがハト派的と捉えられると、発表前から低下基調が強まっていた米金利は一段と低下、ドルは全面安となり、ユーロドルは1.08ドルを突破し1.0860ドル手前まで、ポンドドルは1.23ドル台に乗せました。ドル円は132.40円付近を下抜けると131.60円台まで下落しました。
その後、米金利の上下動につれ売り買いが交錯するなか、3時半より始まった会見でパウエル議長が「据え置きも検討した」と述べると米金利は一段と低下、ドルは一段安となり、ユーロドルは1.09120ドル、ポンドドルは1.23343ドルの高値を、ドル円は131円目前まで安値を更新しました。
その後パウエル議長が、「今年の利下げは想定していない」「必要なら想定以上の利上げを実施する」などと述べるとドル売りも一服となりましたがドルの上値は重い状態が続きました。
4時半頃、イエレン財務長官が「預金保険の適用範囲について、大幅な拡大は検討していない」と述べ米株が急落すると、ドル円は131.60円台の戻り高値から131.011円まで安値を更新、131円割れは辛うじて回避し131.40円台へ値を戻し取引を終えました。
米株の急落にユーロドルは終盤やや値を戻し1.0850ドル台で引け5日続伸。ポンドドルは1.2265ドル近辺で引け前日から反発しました。
▶その他
米金利は大幅低下。米10年債利回りは3.43%台の安値圏で引けました。
米株はNY終盤失速し3日ぶりに反落しました。
原油は一時71ドル台に乗せたのち70ドル割れで引け3日続伸。
天然ガスは上昇は続かず反落しました。
金スポットは3日ぶりに反発。銀スポットも3日ぶりに反発し2月以来となる23ドル台を回復しました。
3/23 (Thu)
前日大幅に低下した米金利が欧州序盤から反発、金利上昇はNY時間まで続き円安が進行しました。しかし、良好だった米新規失業保険申請件数の発表後に米金利が頭打ちとなり失速すると一転円高に振れ、NY時間終盤には一時130.30円台まで下落しました。ユーロドルは欧州序盤に前日高値を更新後は伸び悩み、NY午後にはユーロ円の急落に伴い1.08ドル台前半まで値を戻し6日ぶりに反落、ポンドドルは25bp利上げ決定後は1.23ドルを挟んでのもみ合いとなり1.22ドル台後半で小幅高に終わりました。
▶欧州時間:欧州通貨伸び悩み、米金利反転上昇で円全面安
安値圏でNYクローズを迎えたドル円は、131.50円に触れることなく早朝から売りが先行。米2年債利回の急低下に伴い仲値前に131円を割り込むと、昼過ぎには20日安値@130.540を下回り130.421円まで下落、130.85円付近まで値を戻し東京時間を終えました。
ユーロドルは東京時間を通じじり高が続き、早朝の1.0850ドル台を底に1.09ドル台を回復、ポンドドルもまた1.2260ドル台から1.23ドルに戻し、10に前日高値に迫るなか欧州時間を迎えました。
ユーロドルは欧州序盤から続伸、前日高値@1.0912ドルを上抜け1.09294ドルの高値を、ポンドドルも前日高値@1.24343ドルを上回り1.23429ドルまで上値を伸ばしました。
しかし16時台に入り米金利が上昇すると失速、ユーロドルは1.0870ドル割れ、ポンドドルは1.2285ドル付近まで値を戻しNY勢を迎えました。
一方ドル円は序盤に欧州通貨が高値を更新した際も押し目は130.55円付近に止まると、米金利の上昇に伴いじり高に転じ131.20円台でNY時間となりました。
クレディスイスの問題がまだ燻るなか、17時半、スイス中銀は50bpの利上げを決定、声明では「追加利上げの可能性を排除しない」としました。タカ派的な結果を受け直後にスイスフランが買われましたが上昇は一時的でした。
また、トルコ中銀は市場予想通り政策金利を8.50%に据え置きました。
▶NY時間:米金利・米株失速で一転円高
ドル円は戻り高値となる131.20円台、ユーロドルは1.0885ドル付近、ポンドドルは1.2280ドル台でNY勢が参入。ドル円が131.40円台まで続伸した一方、ユーロとポンドは英MPCの結果待ちで小動きが続きました。
21時、英MPCは25bpの利上げを決定。声明では「インフレ持続の兆しがあればさらなる利上げが必要」としたことから若干タカ派的な結果と捉えられポンドは強含みました。しかし高値には届かず失速すると1.2260ドルへと急反落しました。一方ユーロドルはユーロポンドの買いが下支えとなり1.08ドル台後半に留まりました。
21時半、米新規失業保険申請件数が19.1万件と予想19.7万件を下回り2週連続での減少となると米金利が一段高となり、ドル円は131.664円まで上昇、この日の高値を付けました。
しかし、10年債利回りは3.5148%、2年債利回りは4.005%を高値に失速、2年債主導でその後も低下基調が続くなか、ドル円もじり安に転じ131円付近まで値を戻しました。
22時半、米株は買い先行で寄り付くとその後も続伸、ダウ平均は一時480ドルを超える大幅高となりましたが、24時台に入ると頭打ちとなり徐々に上げ幅を縮めました。米株の上昇につれユーロドルは1.09ドル台を回復、ポンドドルは1.2330ドル付近まで値を戻しましたが、米株の反落につれ上げ渋りました。
24時台に入り、高値圏でのもみ合いが続いていたクロス円が遂に下放れるとドル円は131円を割り込み売りが加速、米10年債利回りのマイナス転も上値を重くし130.65円付近まで下落しました。その後は131円付近が戻り高値となったドル円は、3時半過ぎには欧州安値@130.55円を下抜け東京安値@130.421円に迫りました。
ところが、4時過ぎにイエレン米財務長官が「正当化されるなら預金保護で追加措置の用意」と前日の発言を修正。米金利・米株は反発しドル円は急速に買い戻され131円台を回復しました、しかし、米金利・米株の反発は長続きせず戻り売りに押されると、131円台が絶好の売り場となったドル円は130.328円まで安値を更新しました。
ユーロドル、ポンドドルはともにクロス円の急落につれ2時以降は下げ足が加速し、ユーロドルは1.08247ドル、ポンドドルは1.22623ドルまで安値を更新しました。
米株はイエレン発言後に二番底を付け引けにかけて持ち直したことからクロス円は安値から反発、ドル円は130.90円付近まで値を戻し引けた一方、欧州通貨は安値圏での横ばいが続き、ユーロドルは1.0830ドル付近、ポンドドルは1.2285ドル付近でこの日の取引を終えました。
▶その他
米金利はNY時間に失速し連日の低下。
米株は大幅上昇後、NY午後に反落しましたが、辛うじてプラス圏を維持し前日から反発しました。
原油は71ドル台半ばまで上昇後、NY午後には大幅反落し69ドル台前半での引けに。天然ガスはNY時間に入ると売りに転じ早朝からの上昇幅を縮めました。
金スポットは一時再び2000ドル台に乗せ続伸。銀スポットも続伸し10日安値からの戻り高値を更新しました。
3/24 (Fri)
欧州時間に入り、130円台から一気に129円台へ突入し安値を更新。
NY時間には130円台に戻し130.701円で取引を終えています。
まとめ
過去10年を振り返ってみると、5週連続の陰線というのは2017年7月~8月にかけての1度きり。
チャートの形状を見るとまだ下げそうですが、戻っても132円、132円を越えても133円までがポイントになりそうです。
下げるのであれば127円台を見にいくような気がします。
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