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為替相場 今週の振り返り(2/20-2/24)

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日銀新総裁が決定し、しばらく路線継続という形で落ち着いております。

4月の着任から新しい政策などが発表される可能性がありますので、ポジションなどに注意しましょう。

それでは参りましょう。

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2/20 (Mon)

米国休場のうえ材料にも乏しく総じて小動きに終始、ドル円、ユーロドル、ポンドドルともに先週末終値とほぼ変わらぬ水準で取引を終えました。

▶欧州時間前半:欧州通貨買い先行後に失速

ドル円は五十日仲値に向けて早朝から買いが先行、仲値後に134.538円の高値を付けましたが買い一巡後は失速、東京午後には134円を割り込み133.954円の安値を付けました。しかし、先週末安値@133.95円を前に下げ止まり134.10円近辺で欧州時間を迎えました。

ユーロドルはドル円の上昇につれ1.06735ドルまで下落し、仲値後にドル円が失速すると1.0690ドル台へ、ポンドドルも1.20156ドルを安値に1.2040ドル台へ反発し、ともに先週末終値の水準に値を戻し行って来いとなりました。

欧州序盤はレンジ上限に戻した流れから欧州通貨はじり高に。17時過ぎにはユーロドルは1.07044ドル、ポンドドルは1.20558ドルまで上昇し各々先週末高値を上抜けましたが、欧米株が頭打ちとなり下落に転じると失速、19時過ぎにはユーロドルは1.0680ドル割れ、ポンドドルは1.2020ドル付近まで反落しました。

ドル円は134円ちょうど付近を底に欧州通貨の失速につれ134.369円まで上昇しましたが、じり高に推移していたクロス円が反落すると、ロンドン昼前には再び134円を割り込み安値に迫りました。

20時、ドイツ連銀は月報を発表。昨年12月予測よりは若干良いものの、2023年は小幅なマイナス成長になる可能性を示しました。

▶欧州時間後半以降:欧州金利上昇でユーロクロス買い戻し

ロンドン午後に入るとユーロクロス売りが強まり、ユーロドルは22時過ぎに1.06704ドルまで下落、この日の安値を付けました。ドル円はユーロ円の下落につれ先週末安値@133.950円を漸く下回りましたが、ユーロ円が143円目前で反発したため133.923円で下げ止まりました。

23時台に入りユーロクロス売りも一巡するなか、24時にレーン・フィンランド中銀総裁のインタビューコメントが報じられると反発基調にあった独10年債利回りがプラス圏を回復し上昇が加速、ユーロクロスの買い戻しが強まりました。

・レーン・フィンランド中銀総裁
「インフレはかなり高い状況、3月以降の追加利上げは論理的で適切、可能性は高いと思われる」
「おそらく夏にはターミナルレートに達するだろう」
「ECBは利下げの議論を急ぐべきではない」など。

ユーロ円の買戻しにドル円は134円割れから134.20円台まで上昇、ポンドドルはユーロポンドの買い戻しに1.2040ドル台から1.2025ドル付近まで下落した一方、ドイツ10年債利回りの上昇に欧米株が下落したことからユーロドルは概ね1.0680ドル台での横ばいが続きました。

2時を回りロンドン勢も帰路につき始めるとマーケットは次第に動意を失い、ドル円は134.20円台、ユーロドルは1.0680ドル台、ポンドドルは1.2040ドル台で先週末終値とほぼ変わらぬ水準で取引を終えました。

▶その他

米国休場に伴い短縮取引となったダウ先物は先週末比87ドル安でクローズ。
原油は6営業日ぶり、天然ガスは小幅ながら4営業日ぶりに反発。
金スポットは先週末終値とほぼ変わらず、先週末に年初来安値を更新した銀スポットは続伸しました。

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2/21 (Tue)

英2月PMIが予想を大きく上回ったことを機にポンドドルが急騰、ポンドは全面高となりました。また、3連休明けのNY市場では米2月PMIの予想上振れに米10年債利回りが年初来高値を更新、ドル円は一時135.20円台まで上昇しました。ユーロドルは軟調、1.06ドル台半ばで取引を終えました。

▶欧州時間:ポンド全面高

ドル円は134.153円を安値にじり高となったものの前日東京高値@134.538円を前に上げ渋り小幅上昇。ユーロドルは1.0680ドル台から1.0660ドル台へ、ポンドドルは1.2040ドル台から1.2010ドル台へ下落しドル強含みで東京時間を終えました。

欧州序盤は米10年債利回りが高止まりするなかドルが続伸、ドル円はレジスタンスとなっていた134.50円を上抜けると134.70円付近まで上昇、ユーロドルは1.0660ドル付近へ下落、ポンドドルは1.20ドルを割り込み安値を更新しました。

ユーロドルは米10年債利回りが一旦上げ止まると反発、17時過ぎにユーロ円が先週末高値@143.67円を上抜け144円に迫る動きにつれ早朝高値の1.0680ドル台まで値を戻しました。ポンドドルも1.2030ドル台までつれ高に、ドル円もユーロ円の買いに134.85円付近まで上値を伸ばしました。

しかし、17時半ドイツ2月製造業PMI速報値が46.5と予想48.1を大きく下振れると上昇基調にあった独10年債利回りが低下に転じユーロドルは失速。18時過ぎにはプーチン大統領の年次教書演説が報じられるなか金利低下に拍車がかかりユーロドルは1.0640ドル台まで安値を更新しました。ユーロ円もまた反落、米10年債利回りの低下も相俟ってドル円は134.40円台へ値を戻しました。

ポンドドルもユーロドルの下落につれ1.19870ドルまで安値を更新。ところが、18時半発表の英2月PMI速報値が製造業、サービス業ともに予想を大幅に上振れる結果となると反転急上昇し一気に1.21ドル台を回復しました。

ポンドドルの急騰につれユーロドルも安値から反発したもののユーロポンドの売りに上値を抑えられ上昇は1.0675ドル付近止まり。大幅改善となった2月ZEWも支えとならず安値圏まで値を戻しました。

【2月PMI速報値】
フランス 製造業   47.9 予想 51.0
サービス業 52.8 予想 49.8
総合    51.6 予想 49.8

ドイツ  製造業   46.5 予想 48.1
サービス業 51.3 予想 51.0
総合    51.1 予想 50.3

ユーロ圏 製造業   48.5 予想 49.3
サービス業 53.0 予想 51.0
総合    52.3 予想 50.7

英国   製造業   49.2 予想 47.5
サービス業 53.3 予想 49.2
総合    53.0 予想 49.0

【2月ZEW景況指数】
ドイツ  28.1 予想 23.0 前回 16.9
ユーロ圏 29.7 前回 16.7

ドル円は134.60円付近、ユーロドルは1.0650ドル台、ポンドドルは1.2110ドル近辺でNY時間を迎えました。

▶NY時間:米10年債利回り年初来高値を更新、ドル円も年初来高値

一時3.84%割れまで低下した米10年債利回りは急速に持ち直し高値圏でNY時間を迎えると序盤から続伸し3.90%台へ。ドル円は23時過ぎには134.90円台まで上昇、堅調だったポンドドルは1.2130ドル付近まで続伸したのち1.2090ドル台へ値を戻し、ユーロドルは1.0660ドルを挟んでのもみ合いが続きました。

23時45分、米2月PM速報値が製造業、サービス業ともに予想を上回り米10年債利回りが上昇、先週末に付けた年初来高値@3.9252%を上抜けるとドルは上昇、ドル円は135.227円まで年初来高値を更新しました。

一方ポンドドルの下落は1.2060ドル台に止まり、24時台に入りロンドンフィクシングに向けたと思われる買いが持ち込まれると1.21468ドルまで高値を更新、ユーロドルも1.0640ドル台まで下落したものの安値を前に下げ止まるとポンドドルにつれ反発、途中ラガルドECB総裁の「ヘッドラインインフレは減速し始めた」との発言に一時的に反応したものの、1.06978ドルまで上値を伸ばしました。

ラガルドECB総裁
「ECBはインフレを2%にまで断固として引き戻す」
「政策金利がどの程度まで上がるか、3月の利上げ以降どうするかはデータ次第」
「3月理事会では50bp利上げするつもり」
「現状、ユーロ圏で賃金スパイラルは見られない」
「ヘッドラインインフレは鈍化し始めている」
「今年ユーロ圏でリセッションに陥る国はないと見ている」

フィクシングを通過するとポンド買いも一服。しかし1.21ドルちょうど付近が既にサポートとなり1.2110ドル近辺でクローズ。一方ユーロドルはフィクシング後に下落に転じるとNY午後には1.06379ドルまで安値を更新、1.0640ドル台で取引を終えました。

ドル円はフィクシングに向け欧州通貨が上昇するなか134.60円台まで値を戻しましたが、3時の米2年債入札後に米10年債利回りが再び上昇するとじり高となり135円台に乗せこの日の取引を終えました。

▶その他

カナダ1月CPIの予想下振れを受け、発表前まで堅調だったカナダ円は100.294円を高値に反落、NY午後には99.546円の安値を付けました。

米10年債利回りは2年債入札後に3.9584%まで年初来高値を更新し高値圏でクローズ。
米株は終日売られ、ダウ平均の下落幅は一時700ドルを超えました。

前日6営業日ぶりに反発した原油はNY時間に値を崩し反落。
天然ガスも反発は続かず年初来安値を更新し安値圏での引けに。

金スポットは下落した一方、銀スポットは小幅ながら3日続伸。

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2/22 (Wed)

FOMC議事録に注目が集まりましたが、ほぼ想定内の内容でマーケットに大きな影響はありませんでした。ユーロドルは3日続落、一時僅かながら1.06ドルを割り込み1月6日以来となる水準まで下落しました。前日堅調だったポンドドルも1.21ドル台から1.2030ドル台へ反落しました。一方ドル円は135円がレジスタンスとなり134円台での取引に終始しました。

▶欧州時間:欧州通貨軟調、ドル円はもみ合い継続

前日年初来高値を更新し、135円ちょうど付近で引けたドル円は、上値トライもなく売りが先行すると仲値後に134.555円まで下落しましたが、以降は134円台後半でのもみあいとなり134.70円台でクローズ。ユーロドルは1.0640ドル台から1.0660ドル台へと小幅上昇、前日急騰したポンドドルは1.21346ドルを高値に反落したものの1.21ドル割れではまた下げ止まり1.2105ドル付近で欧州時間を迎えました。

また、10時にはNZ中銀(RBNZ)が市場予想通り75bpの利上げを決定。「50bpと75bpとが検討された」「更なる引き締めが必要」との声明にNZドルは一時0.62ドル台半ばへ上昇しました。

16時発表ドイツ1月CPI確報値は速報に一致。その後フランス2月企業景況感指数が予想を上振れると、米10年債利回りの低下も相俟ってユーロドルは強含みましたが東京高値@1.06637ドルには届かず、米10年債利回りが下げ止まり反発するとじり安に転じました。

16:00 ドイツ1月CPI確報値(前月比) +1.0%、予想 +1.0%
(前年比) +8.7%、予想 +8.7%

16:45 フランス企業景況感指数 103 予想 102

18時ドイツ2月IFOが予想を下振れ、前月分も小幅下方修正されるとユーロドルは前日安値@1.06379ドルを下回り上値が重くなるなか、18時半過ぎにはビルロワドガロー・仏中銀総裁のハト派寄りの発言にドイツ10年債利回りが低下すると1.0630ドル付近まで下げ幅を拡大しました。

18:00 ドイツ2月IFO企業景況感指数 91.1 予想 91.2 前回 90.2⇒90.1

18:35 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「ターミナルレートに関するマーケット予想の変動は行き過ぎ。マーケットは木曜以降やや過剰に反応」
「夏の終わりまでにターミナルレートに達する可能性はあるが、9月までの毎会合で利上げしなければいけないわけではない」
「2.5%で金利はすでに抑制的な領域にある」
「コアインフレが明らかに反転した時点で金利据え置きに転じるべき」

ドイツ10年債利回りはその後急反発すると昨年暮れに付けた高値@2.574%まで上昇しましたがユーロドルの反応は薄く、19時半ドイツ10年債入札の好結果を受けドイツ10年債利回りが失速すると1.0625ドル付近まで下落し漸く売り一服、1.0630ドル付近でNY時間となりました。

ポンドドルは欧州序盤はユーロドルにつれじり高で始まったものの上昇は1.21277ドルに止まりユーロドルとともに反落。17時半過ぎには前夜からサポートとなっていた1.2090ドル台を下抜けると売りが加速、1.2060ドル台まで下落しました。その後はサポートとなっていた1.2090ドル台がレジスタンスに転じ1.2080ドル台でNY勢を迎えました。

ドル円は相変わらず134円台後半でのもみ合いが続き、欧州通貨が下落するなかでも135円には届かず。19時半頃には米10年債利回りが3.9663%まで年初来高値を更新したものの反応は鈍く、NY勢参入時には東京終値とほぼ変わらぬ134.70円台に値を戻しました。

▶NY時間:欧州通貨下落、ドル円は135円台回復できず

21時過ぎ、ブラード・セントルイス連銀総裁がCNBCのインタビューに応え「米経済は思っていた以上に強い」「金利は5%を上回る必要」「自身の金利予想では5.375%に達する」「マーケットは米国のリセッションリスクを高く見過ぎた可能性」と従来通りの見解を述べましたが、「2023年にはインフレを打ち負かすことができる公算が大きい」との一言にドル円の売りが強まり、21時半過ぎには134.369円まで下落しこの日の安値を付けました。

しかし売り一巡後は、米10年債利回りの低下基調が続いたにもかかわらずじり高に転じ、NY昼頃には134.80円付近まで値を戻し、134.70円台でのもみ合いのなかFOMC議事録公表の時間を迎えました。

一方ポンドドルはNY序盤にダウ先物が持ち直しプラス圏を回復、米10年債利回りが低下するなか買いが先行し1.2120ドル近辺まで上昇しましたが、ダウ先物の上昇が一服すると1.21ドルちょうどを挟んでのもみ合いとなりました。

ユーロドルも序盤から買いが先行、ダウ先物がトップアウトしたのちも独株が上昇を続け米10年債利回りが再び失速すると1.0660ドルまで上昇しました。

しかし24時台に入ると前日とは逆にロンドンフィクシングに向けポンド売りが持ち込まれるとポンドドルは1.2050ドル台まで下落し安値を更新、ユーロドルもつれ安となり1.0620ドルを割り込みました。フィクシング後は売りも一服、ポンドドルは1.2070ドル付近、ユーロドルは1.0625ドル付近で議事録公表待ちとなりました。

4時、注目のFOMC議事録が公表され「全員が利上げの継続が適切と判断」「ほぼ全員が25bp利上げを支持」し、先週メスター、ブラード両総裁が述べた通り「数人が50bp利上げを支持」したことが明らかに。また「景気見通しのリスクは下方向」「逼迫した労働市場、中国の経済再開、ウクライナ戦争がインフレを高止まりさせるリスク」との見解が示され「インフレが目標の2%に向け低下すると確信するまで抑制的な政策が必要」と、ほぼ想定されていた内容でサプライズはなし。

もっとも発表直後にマーケットはいくらか上下動。結局、米10年債利回りが低下幅を縮小したことからドル買いが再燃、ポンドドルは1.20354ドル、ユーロドルは1.05995ドルまで各々安値を更新、ドル円は134.90円台へ値を戻しました。

ドル買い一巡後は引けにかけ次第に動意はなくなり、ポンドドルは1.2040ドル台で引け反落、ユーロドルは1.0605ドル付近で引け3日続落。ドル円は最後まで135円には届かず134.90円近辺で引け4日ぶりに小幅反落し取引を終えました。

▶その他

米10年債利回りは欧州時間に3.9663%まで年初来高値を更新後に失速、NY午後FOMC議事録公表前には3.8884%まで低下したのち3.91%台半ばへ戻しクローズ。

米株は前日に大幅に下落した反動で概ね小動き。ダウ平均とS&Pは続落した一方、ナスダックは4営業日ぶりに小幅反発。

原油は73ドル台後半へ大幅に続落。天然ガスは年初来安値を更新後に反発しました。
金スポットは続落。銀スポットは大幅反落。

2/23 (Thu)

米・第4四半期コアPCE(改定値)を始め好調な米経済指標を受けて、ドル円が135.367円まで高値を更新。しかし135円台はやはり売りが強く、その後は米10年債利回りの大幅低下も相まって134円台半ばまで押し戻されました。
また米株式市場が前半低調だったこともあり、リスク回避ムードから欧州通貨も下落。ユーロドルは4日続落となり、終値も1.06ドルを割り込みました。ポンドドルも続落し、一時わずかながら1.20ドルを割り込む展開が見られました。

▶欧州時間:米長期金利上昇でドル円じり高

東京時間は日本が祝日とあって薄い商いの中、ドル円はじりじりと134.70円付近まで値を切り下げたものの、欧州時間に入ると米10年債利回りが早朝の高値水準を上抜け、これを下支えにドル円は下げ渋りました。その後も長期金利上昇と共にじり高となり、米10年債利回りが3.94%台まで上昇すると、135円の節目前後でもみ合いとなりました。

ユーロドル、ポンドドルはドル買いを受けて弱含み。ユーロドルは1.06ドルの節目を割り込むと、一時1.05862ドルまで下落しました。また19時に発表されたユーロ圏・1月消費者物価指数はコア指数が速報値から若干上方修正され+5.3%となりましたが、発表直後の相場への影響は限定的でした。しかしその後はユーロ買い優勢となり、1.06ドル台を回復してNY時間に入りました。ポンドドルは1.20ドル台後半から一時1.20152ドルまで下落後、1.20ドル台半ばまで切り返してNY時間となりました。

▶NY時間:コアPCEは上振れも、長期金利低下でドル買い続かず

22時半に発表された米経済指標の結果は下記の通り。

・第4四半期GDP(改定値)(前期比年率)
予想:+2.9%  結果:+2.7%
・第4四半期個人消費(改定値)(前期比)
予想:+1.9%  結果:+1.4%
・第4四半期GDP価格指数(改定値)(前期比)
予想:+3.5%  結果:+3.9%
・第4四半期コアPCE(改定値)(前期比)
予想:+3.9%  結果:+4.3%
・米・新規失業保険申請件数(前週分)
予想:20.0万件 結果:19.2万件

GDPと個人消費は市場予想を下回ったものの、GDP価格指数とコアPCEの上振れや、新規失業保険申請件数が予想に反して減少したことが好感され、ドル買いが先行。ドル円は21日につけた高値を上抜け、135.367円まで上昇しました。しかし先週末から引き続き135円台は戻り売りが強く、米10年債利回りが低下に転じたことも相まって0時前には135円を割り込みました。
その後も10年債利回りの低下は止まらず、ドル円は連れ安。4時半ごろに10年債利回りが3.8613%の安値をつけると、同じ頃ドル円も134.494円の安値をつけました。その後は134円台後半まで小反発してNYクローズを迎えています。

ユーロドルも軟調。指標結果を受けたドル買い先行でユーロドルは再度1.06ドルを割り込むも、その後ドル買いが低調となったことで1.06ドル前後で上下しました。その後ドル売りとなるも、低調な米株式市場を受けたリスク回避ムードから欧州通貨でも売りが広がったことで、ユーロドルは2時過ぎに1.05773ドルまで下落しました。その後は米株式市場が上昇に転じていったことでリスク回避ムードも薄れてユーロも若干買戻しとなり、1.06ドル手前につけてNYクローズを迎えています。

ポンドドルも同様に指標発表直後は下落するも、ロンドン時間以降のレジスタンスラインが強く小反発。0時前には1.20689ドルまで上昇しましたが、その後のリスク回避ムードからポンドも売り優勢となり、結局1時前にレジスタンスラインを割り込みました。その後はそのまま1.20ドルの節目を若干割り込んだのち、1.20ドル台前半まで反発してNYクローズを迎えています。

▶その他

トルコ中銀は23日20時に政策金利を8.50%まで引き下げることを発表(0.50%の利下げ)。市場予想は1.00%の利下げとなっており、予想よりも利下げ幅が小さい結果となりましたが、市場の反応は限定的でした。

米10年債利回りは22時半の指標発表直後に3.9742%まで上昇後、4時半ごろにかけて3.8613%まで反落。その後は3.88%台でクローズとなりました。

米株は前半不調で、ダウ平均は一時前日比-400ドル弱まで下落するも、2時頃を底に反転上昇。最終的には前日比+108.82ドルで引けました。S&P、ナスダックも同様の動きで、最終的には前日比プラスで引けました。

原油は反発。「世界第3位の原油消費国であるインドの石油製品需要が今後1年間で過去最高を記録する見通し」との報道もあり、一時76ドル手前まで上昇しました。天然ガスは続伸。NY時間で値を伸ばし、2ドル台半ばまで上昇しました。
金スポット、銀スポットは続落しました。

2/24 (Fri)

ドル円は米経済指標の堅調な数字を受け136円台に突入。

136.406円で取引を終えています。

まとめ

ドル円は136円を抜け、132円~137円のレンジ域に移ったように思います。

週足でみるとほぼ上げ続けている印象ですので、どこかで調整の売りが入るかもしれません。

ユーロドルですが、1.0500を明確に下抜けるとどこまで下がるかという状況ですが、

1.0500でサポートされればいったん上昇するのではないでしょうか?

来週はユーロドルの買いから入ってみたいと思います。

 

 

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