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為替相場 今週の振り返り(2/13-2/17)

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本業が忙しく更新が遅くなってしまいました。

それでは振り返ってまいりましょう。

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2/13 (Mon)

米10年債利回りが一時1月5日以来となる3.75%台まで上昇するなかドル円は続伸。堅調な欧米株を背景にクロス円が買われたこともサポートとなり132.90円台まで上昇、先週高値を僅かながら上回りました。株価の上昇にユーロドル、ポンドドルは反発、各々1.0720ドル台、1.2130ドル台で取引を終えました。

欧州時間:ドル円続伸、欧州通貨下げ止まり

東京時間は先週末のドル買いの流れが継続。ドル円は早朝の131.10円台を底にじり高となると132.20円台まで上値を伸ばし高値圏で東京をクローズ。ユーロドルは1.0680ドル台から先週安値を下回る1.06557ドルまで下落したのち1.0670ドル付近で、ポンドドルも1.2060ドル台から1.2030ドル台へ下落し1.2045ドル近辺で欧州時間を迎えました。

欧州時間に入ってもドル円は堅調さを維持。132.30円付近まで上値を伸ばしたのち、米10年債利回りが安値を更新した局面でも132円割れを回避すると、16時台に入り米10年債利回りが上昇に転じ1月5日以来となる3.75%台に乗せるなか132円台半ばまで続伸しました。米10年債利回りはその後失速したものの、堅調な欧米株を背景にクロス円が買われると132.70円台へ一段高に。その後も132.50円台で下げ止まり132.70円付近でNY時間となりました。

ユーロドルは買戻しが先行、1.6090ドル近くまで値を戻したのち、株価の失速につれ1.0660ドル台へ反落しましたが、株価が持ち直すと1.0675ドル付近へ反発しNY勢を迎えました。ポンドドルは19時台にユーロポンドの上昇に伴い1.20318ドルの安値を付けましたが、その後ユーロポンドが下落に転じると1.2060ドル台まで値を戻しました。

17時台にはデギンドス・ECB副総裁とセンテーノ・ポルトガル中銀総裁の発言が報じられましたが、マーケットへの影響はありませんでした。

・デギンドス・ECB副総裁
「3月以降の利上げはデータ次第」
「経済の見通しに関しては少しポジティブ」

・センテーノ・ポルトガル中銀総裁
「インフレは予想よりも早く低下している」
「3月より先の決定はデータ次第」

また18時、EUが発表した経済見通しでは、2023年の経済成長率を+0.3%から+0.9%に上方修正、インフレ率を+6.1%から+5.6%へ下方修正しましたが、マーケットの反応は一時的でした。

NY時間:ドル円先週高値更新、欧州通貨反発

ドル円はNY序盤に高値上抜けに失敗すると132.35円付近まで反落。しかし22時過ぎボウマン・FRB理事の発言に反応してか、米10年債利回りがもみ合いから上放れ3.7531%まで高値を更新するとドル円は132.80円台へと上値を伸ばしました。

・ボウマン・FRB理事
「政策金利を十分に景気抑制的な水準で当面維持する必要」
「物価安定達成には程遠く、一段の金融引き締め必要」
「金融引き締めによる景気悪化リスクよりインフレ持続リスクの方が重大」

米10年債利回りはその後高値から急低下、24時頃には3.7%を割り込み一転安値を更新しましたが、ドル円の押し目は132.50円台に止まり、米株の上昇にクロス円が一段高となった1時過ぎには132.911円まで上昇、先週高値を僅かながら上回りました。米株はその後も上値を伸ばし堅調に推移しましたがクロス円の買いが一服したことからドル円は失速、132.20円台まで値を戻したのち132.40円付近で取引を終えました。

一方ユーロドルは、NY勢参入直後にダウ先物が上昇を始めると1.0690ドル台に乗せ欧州高値を更新。ダウ先物の買いが弱まると一旦1.0670ドル台へ反落しましたが、米株が寄り付きから騰勢を強めると1.07ドル台に乗せ、4時前には1.07296ドルの高値を付けました。ポンドドルもまたNY序盤から強含み先週末高値を上抜け1.21510ドルまで上昇しました。ユーロドルは1.0720ドル台、ポンドドルは1.2130ドル台で引けともに先週末から反発しました。

その他

米10年債利回りは3.7531%を高値に3.70%台に低下し安値圏でクローズ。
米株は寄り付きから上げ幅を広げ強含みのまま引けています。

原油は一時80ドル台に乗せましたが終盤失速し先週末から反落。
天然ガスは3日ぶりに反落し安値圏でのもみ合いが続いています。

金スポットは反落、銀スポットは一時11月30日以来となる安値を付けました。

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2/14 (Tue)

今週のメインイベント米1月CPIは前月比は予想に一致、前年比は7か月連続低下したものの予想ほどの鈍化とはならず、FRBの引き締め長期化との見方が強まり米金利は上昇、ドル買いが強まりました。
ドル円はCPI発表後の乱高下ののち1月6日以来となる133円台へ上昇、ユーロドルは一時3日以来となる1.08ドル台へ乗せたものの1.0730ドル台へ上げ幅を縮小し、ポンドドルも1.22ドル台半ばまで上昇したのち1.2170ドルで取引を終えました。

▶欧州時間:株高で欧州通貨強含み、ドル円じり高

東京時間は米1月CPIの発表を控えポジション調整の色合いが強くなりドルは軟調に推移。ドル円は早朝132.45円付近を高値に131.80円割れまで反落、ユーロドルは1.0720ドル台から1.0740ドル付近へ小幅上昇、ポンドドルは概ね1.2140ドル台での横ばいが続きました。

また、先週波乱要因となった日銀総裁人事案は金曜日報道通りとなりマーケットは反応なしでした。

16時英1月雇用統計は失業率が前回4.0%から3.9%に改善、失業保険申請件数もマイナスに下振れたほか、週平均賃金(除く賞与)が予想を上回るなど好結果となるとポンドドルは1.2170ドル近辺まで強含みましたが、ダウ先物の下落につれ1.2140ドル割れまで引き戻されました。

しかし17時台に入るとダウ先物は持ち直しプラス圏に浮上、欧州通貨はじり高に転じ、ユーロドルは1.0730ドル割れから1.0760ドル台へ、ポンドドルは3日以来となる1.22ドル台に乗せました。

一方ドル円は株価の持ち直しに伴うクロス円の買いにつれじり高となり19時台には132.35円近辺まで値を戻し132.20円台でNY時間を迎えました。

ロンドン昼前、センテーノ・ポルトガル中銀総裁総裁の発言は材料視されず、昼過ぎにはマクルーフ・アイルランド中銀総裁の発言に金利が上昇しましたが、為替への影響は軽微でした。

・センテーノ・ポルトガル連銀総裁
「現在の利上げの影響が完全な顕在化する前に、政策金利を中立の水準に戻すことができるかもしれない」
「貯蓄と雇用のバッファーとが政策の伝播を遅らせている」

・マクルーフ・アイルランド中銀総裁
「3.5%を超える金利の引き上げありうる」
「ECBは金利をある水準まで引き上げしばらく据え置くだろう」
「年内利下げとの観測は行き過ぎ」

▶NY時間:米10年債利回り上昇、ドル円133円台

22時半発表、米1月CPIは前月比は+0.5%と予想に一致、前年比は+6.4%と予想+6.2%を上回る結果に。これを受け米10年債利回りは上昇、高値を更新しましたが直ぐに失速しマイナス圏へ沈むと一転安値を更新する荒い動きとなりました。

ドル円は米10年債利回りの動きにつれ132.90円台へ上昇後に131.519円まで下落し安値を更新、ユーロドルは1.0720ドル台まで下落後に反発し3日以来の水準となる1.08034ドルまで上昇、ポンドドルもまた1.2150ドル台から1.22674ドルの高値を付けました。

しかし、米10年債利回りは3.6163%を安値に急反発、しばらく乱高下が続きましたが、23時台に入りプラス圏を回復すると以降は徐々に上昇幅を拡大、NY昼前には1月3日以来の水準となる3.7952%の高値を付けました。

米10年債利回りがプラス圏を回復しCPI直後の高値を上抜けたタイミングでドル円は1月6日以来の133円台に乗せましたが、米10年債利回りが一旦伸び悩むと132.30円付近まで反落。しかし米10年債利回りがプラス圏を維持し再び上昇基調を強めるとNY昼過ぎには133.316円まで上値を伸ばしました。その後一時133円を割り込みましたが、すぐに133円台に戻し133.10円台でこの日の取引を終えました。

ユーロドルは1.0710ドル割れまで下落したのち、1.0770ドル台まで戻したものの再度売り込まれ1.07072ドルまで僅かながら安値を更新しましたが、辛うじて1.07ドル台を維持し1.0730ドル台でクローズ。

ポンドドルは1.21180ドル下げ止まると引けにかけては持合いとなり1.2170ドル台で引けました。

▶その他

CPI発表後、バーキン、ローガン、ハーカー、ウィリアムズ各連銀総裁の発言が報じられました。利上げの継続が必要という点では一致していましたが、雇用統計、CPI前よりもタカ派度合いが強まった印象はありませんでした。

米10年債利回りは一時1月3日以来の水準となる3.7952%まで上昇したのちいくぶん上昇幅を縮め3.74%台でクローズ。
米株は区々。ダウ平均は一時400ドルを超える下落を見たのち下げ幅を縮めたものの3日ぶりに反落。ナスダックは続伸、S&Pは前日とほぼ変わらず。

原油は続落。天然ガスは反発。

金スポットは行って来いとなり前日とほぼ変わらず。銀スポットは続落し年初来安値を更新しました。

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2/15 (Wed)

強い米指標結果を受け米10年債利回りが続伸、ドルは全面高となりました。ドル円は1月6日以来となる134円台に乗せ引けたほか、ユーロドルは1.07ドルを割り込み3日ぶりに反落、ポンドドルは英CPIの低下を受け一時1.20ドル割れまで大幅に反落しました。

▶欧州時間:ポンド急落、ドルじり高

東京時間はドル円は利食い売りが先行、早朝の133.14円を高値に仲値過ぎには132.546円まで下落しましたが、売り一巡後は買いが優勢となり133円台に戻してクローズ。岸田首相は国会での答弁で「政府と日銀との共同声明の見直し云々に言及するのは時期尚早、新体制が実現してからの話。アベノミクスの継続は日銀が決めること」と述べましたがマーケットは反応薄でした。

ユーロドルは前日安値からの戻り高値1.0745ドル付近を抜け切れずドル円の反発につれ1.0710ドル台へ値を戻し安値圏での引けに。前日NY終盤底堅い動きを見せたポンドドルは1.2180ドル付近で頭打ちとなり1.2145ドル付近まで反落しました。

欧州序盤は米10年債利回りの上昇に伴いドル買いが優勢となり、ドル円は前日高値@133.316円を上回り133.40円手前まで上昇、ユーロドルも前日安値@1.07072ドルを下回りました。

16時発表英1月CPIはコアともに予想を下振れ。前年比はまだ二けた上昇ながら3か月連続での低下にBOEによる利上げ減速/停止が強く意識されることとなり、1.2135ドル付近まで弱含んでいたポンドドルは売りが加速、前日安値@1.21180ドルを下抜けると1.21ドルも割り込み1.2070ドル台まで下げ幅を広げました。

16:00 英1月CPI (前月比)-0.6%、予想 -0.4%、前回 +0.4%
(前年比)+10.1%、予想 +10.3、前回 +10.5%
コア指数 (前年比)+5.8%、予想 +6.2%、前回 +6.3%

一方ユーロドルは、ポンドドルにつれ安となったものの1.07ドルちょうど付近で下げ止まるとユーロポンドの急騰に支えられ逆行高となり、ポンド売りが一旦収まると1.0730ドル台まで値を戻しました。17時発表のスペイン1月CPIが上方修正されたこともユーロの下支えとなりました。

ポンドドルは安値からの戻りは1.2105ドル付近に止まり、19時台に入りユーロポンドが再び上昇を始めると1.2060ドル割れまで続落、安値圏でNY時間を迎えました。ユーロドルも失速し1.0710ドル付近までつれ安となりました。

ドル円は欧州通貨が軟調に推移するなか小動きが続きましたが、18時過ぎには133.50円手前まで上昇、米10年債利回りが低下した局面でも押し目は133.20円付近に止まり、133.40円台へ戻すなかNY時間となりました。

▶NY時間:強い米指標結果に米金利上昇、ドル全面高

ドルはNY序盤から続伸。ポンドドルは1.2030ドル台まで安値を更新、ユーロドルは一時1.07ドルを割り込みました。ドル円も133.50円を漸く上抜けると上昇が加速、133.70円台まで上値を伸ばしました。

22時半発表の米NY連銀製造業景気指数、小売売上高はともに予想を上回る強い結果に。これを受け米10年債利回りが3.78%台半ばへ急騰するとドルは一段高となり、ユーロドルは1.0670ドル台、ポンドドルは1.2010ドル割れまで続落、ドル円は1月6日以来となる134円台に乗せました。

22:30 米2月NY連銀製造業景況指数 -5.8、予想 -18.0 前回 -32.9

米1月小売売上高(前月比) +3.0%、予想 +2.0% 前回 -1.1%
(前年比) +2.3%、予想 +0.9% 前回 -0.9%

米10年債利回りは急騰後にこの日も最近恒例となった乱高下がしばらく続きましたが、1時前には発表後の高値を上抜け前日高値を更新、ドルは結局じり高が続き、3時前後にはドル円は134.360円の高値を、ユーロドルは1.06609ドルの安値を付けました。

一方売りが先行していたポンドドルは24時前に1.19907ドルの安値を付けましたが、ユーロポンドが0.89ポンドに乗せたのち反落したことから1.2030ドル台へ反発。その後また1.20ドルを割り込む局面もありましたが安値更新には至りませんでした。

3時の米20年債入札後に米10年債利回りは3.8203%まで高値を更新しましたが、ドル買いにはつながらず、ドル円は134.10円付近、ユーロドルは1.0680ドル台、ポンドドルは1.2035ドル近辺へ若干値を戻し取引を終えました。

ドル円は3日続伸、ユーロドル、ポンドドルはともに3日ぶりに反落。

▶その他

NY午後、欧州議会に出席したラガルド・ECB総裁の発言が報じられましたが、ユーロドルは反応薄でした。

・ラガルド・ECB総裁
「3月に50bp利上げを実施するつもり」
「将来的な動きに関しては会合毎にアプローチ」
「物価圧力は強いまま。基調的なインフレ率は未だ高水準」など。

また、ブラード・FRB副議長が米経済諮問委員会(SEC)委員長に指名されたことを受け、ホワイトハウスは後任としてグールズビー・シカゴ連銀総裁を検討していると報じられています。

IEA(世界エネルギー機関)はこの日、中国の経済再開を要因として世界の石油需要の見通しを引き上げると、軟調だった原油は一時買い戻しが強まりました。買いも一巡し反落するなか、原油在庫が予想を上振れると前日安値まで下落しましたが、NY午後には急速に値を戻し結局行って来いの一日となりました。天然ガスは反発は続かず前日から下落。

金スポットは1月6日安値の水準まで下落。銀スポットは5日連続で年初来安値を更新しました。

2/16 (Thu)

火曜日の米1月CPI以降、米経済指標の予想上振れが続くなか、この日も1月PPIが予想を上回る強い結果となり、米10年債利回りは年初来高値を更新し3日続伸。寄り付き後の下落から一時持ち直し気味だった米株はNY終盤に失速し安値圏で引けました。欧州通貨は続落した一方で、ドル円は134円台半ばまで上昇後に134円を割り込んで引け、小幅ながら4日ぶりに反落しました。

NY午前メスター・クリーブランド連銀総裁、午後にはブラード・セントルイス連銀総裁の両タカ派が発言。両総裁とも前回FOMCで50bpの利上げを支持していたことを明らかにし、利上げ継続の必要性を述べました。ブラード総裁はまた、3月会合での50bp利上げ支持の可能性も示唆し米金利の上昇に拍車を掛けました。(両総裁とも23年の投票権はなし)

▶欧州時間:材料に乏しく概ね小動き

ドル円は仲値後に米10年債利回りの低下に伴い134.10円台から133.60円台へ下落したのち133.90円付近へ戻しクローズ。ユーロドルは1.0685ドル付近を底に1.0715ドル付近まで上昇し1.0705ドル近辺で、ポンドドルはドル円の仲値買いにつれ1.2010ドル台まで下落後1.2050ドル台まで反発し1.2045ドル付近で東京時間を終えました。

ドル円は欧州序盤に瞬間的に134円台に乗せましたが、米10年債利回りの低下につれ17時過ぎには133.604円まで反落し東京安値を下回りました。米10年債利回りは18時過ぎには3.7665%まで低下しこの日の安値を付けましたがドル円は下げ渋り、米10年債利回りが持ち直すとじり高に転じました。もっとも134円台は回復できず133.80円付近でNY時間を迎えました。

ユーロドルは米10年債利回りが低下しダウ先物が上昇するなか17時過ぎに1.07220ドルまで上値を伸ばしましたが、結局これがこの日の高値に。ダウ先物が失速、米10年債利回りが持ち直すなか、18時過ぎにパネッタECB専務理事のハト派発言に欧州金利が低下すると1.0690ドル付近まで反落しました。その後は1.07ドルを挟んでのもみ合いとなり1.0705ドル付近でNY勢を迎えました。

・パネッタECB専務理事
「インフレ率が低下、過去の利上げが経済に浸透するなか、利上げ幅を小さくするべき」
「無条件に将来の行動にコミットすべきではない」
「コアインフレは減速の兆候」など。

ポンドドルは17時過ぎの1.20734ドルが高値となり1.2040ドル付近まで下押ししたのち持合い、1.2055ドル近辺でNY時間となりました。

▶NY時間:またも強い米指標に米金利上昇、ドル上昇もドル円は失速

NY勢参入後も膠着状態が続くなか、22時半、米経済指標の発表を迎えました。2月フィリーは大幅下振れ、住宅関連指標も予想を下振れましたが、米1月PPIがコアともに予想を上回りインフレ圧力の根強さが明らかになると米10年債利回りは上昇、前日高値@3.8203%を上抜けたのち恒例の行って来いを経て3.84%手前まで続伸、年初来高値を更新しました。

米1月PPI(前月比)+0.7%、予想 +0.4%
(前年比)+6.0%、予想 +5.4%
コア指数(前月比) +0.5%、予想 +0.3%
(前年比)+5.4%、予想 +4.9%

新規失業保険申請件数 19.4万件、予想 20.0万件

米2月フィラデルフィア連銀景況指数 -24.3、予想 -7.5

マーケットが米10年債利回りの動きにつれ乱高下するなか、タカ派のメスター・クリーブランド連銀総裁が発言すると24時前には米10年債利回りは3.8666%まで高値を更新、ドルは一段高となり、ドル円は前日高値を上抜け134.464円の高値を付け、ユーロドルは1.06548ドル、ポンドドルは1.19663ドルの安値を付けました。

・メスター・クリーブランド連銀総裁
「FFレートを5%を超える水準に引き上げしばらく据え置く必要」
「前回会合時、50bp利上げを実施する説得力のある根拠があった」など。

しかし24時台に入ると米10年債利回りは失速、1時半過ぎには3.81%台半ばまで上昇幅を縮めたことからドル買いは一服。ドル円は133.85円付近、ユーロドルは1.0690ドル前後、ポンドドルは1.2020ドル台まで値を戻しました。

その後は徐々に動意が薄れこのまま引けに向かうかと思われましたが、5時過ぎ、タカ派のブラード・セントルイス連銀総裁の「3月会合での50bp利上げを支持する可能性も除外せず」との発言が伝わると薄商いのなかマーケットは上下動したのち結局、米10年債利回りが高値圏で引けたことから引けにかけてドル買いがまた強まり、ドル円は133.90円台、ユーロドルは1.0670ドル台、ポンドドルは1.1980ドル台で取引を終えました。

▶その他

米10年債利回りはNY終盤、年初来高値を3.8705%まで伸ばし3日続伸。
米株は主要3種指数揃って引け間際に安値を更新しそのまま安値圏でクローズ。

原油は3日続落、天然ガスは続落し年初来安値に迫りました。

金スポットはNY時間に持ち直し小幅反発。銀スポットは前日に付けた年初来安値を前に下げ止まりましたが反発は弱く小幅ながら4日続落。

2/17 (Fri)

米10年債利回りが一時3.9252%まで上昇し年初来高値を更新、ドルは全面高となり、ドル円は昨年12月20日以来となる135円台を回復しました。しかしNY時間に入ると米3連休を前にポジション調整の動きが強まり米10年債利回りが引けにかけ低下したためドル円は134円台前半へ反落、ユーロドルは1.0690ドル台、ポンドドルは1.20ドル台半ばへ反発し取引を終えました。

▶欧州時間:米10年債利回り続伸、ドル円12月以来の135円台乗せ

ドル円は早朝から買いが先行、仲値後に前日高値@134.464円を上抜けるとその後もじり高が続き、午後には1月6日に付けた年初来高値@134.775円も上回り高値圏でクローズ。ユーロドルは米10年債利回りが高止まりするなか、早朝の1.06759ドルの高値からじり安となると週初来サポートとなっていた1.06ドル台半ばを下抜け1.0630ドル台まで下落、ポンドドルも高値@1.19938ドルから1.1940ドル台まで弱含みました。

なお、日銀正副総裁の衆院所信聴取・質疑は来週金曜日24日に決定しました。

16時、ドイツ1月PPI、英1月小売売上高が発表。ユーロドル、ポンドドルはほとんど動きがなかったもののクロス円が買わドル円は134.90円手前まで続伸しましたが135円の大台を前に一旦134.60円台まで押し戻されました。

動きが出たのが17時前、シュナーベルECB専務理事のタカ派発言を受け欧州金利が上昇、つれ高となった米10年債利回りは17時過ぎに3.9252%の高値を付けるとドル円は昨年12月20日以来となる135円台に乗せました。ドルは全面高となりポンドドルが1.19159ドルの安値を付けた一方で、ユーロドルは1.0640ドルを挟んでもみ合いました。

・シュナーベルECB専務理事
「マーケットがインフレを過小評価するリスクがある」
「政策波及効果が弱ければ、より強力な行動が必要になる可能性」
「ほぼ全てのシナリオで3月50bp利上げが必要」など。

米10年債利回りの上昇が一服すると、ドル円は135円台を買い進める向きもなく134.70円台へと値を戻し、ユーロドルは1.0660ドル台、ポンドドルは1.19ドル台半ばへ反発しました。

しかし米10年債利回りの押し目は限定的で20時過ぎに再び強含みかけると、ドル円は135.112円まで高値を更新し、ユーロドルは1.0620ドル台へ続落しました。ポンドドルは下げ渋り1.1930ドル台での横ばいのなかNY時間を迎えました。

▶NY時間:米10年債利回り低下でドル反落

21時過ぎからビルロワドガロー・仏中銀総裁が発言。従来通りのコメントに軟調だったユーロドルは1.06132ドルまで下落し安値を付けましたが、21時半過ぎから一転ハト派的な発言が続くと軟調だった欧米株が反発、米10年債利回りの低下も重なりドルは一転じり安となりました。

・ビルロワドガロー・仏中銀総裁

「政策金利は明らかに今景気抑制的な領域にある」
「利上げのスピードより、水準と期間が重要」
「今から9月までの間にターミナルレートに到達する」など。

米国の3連休を前に引けにかけてはポジション調整の度合いが強まることとなり、NY午前中のうちにドル円は134.10円割れまで反落、ユーロドルは1.0680ドル台、ポンドドルは1.2030ドル台まで反発しました。

23時台にはバーキン・リッチモンド連銀総裁、ボウマン・FRB理事が発言。バーキン総裁は「インフレ過熱ならより頻繁な利上げも」必要としつつ「現状急速な利上げは支持しない」とし、次回会合ではデータに柔軟に反応可能できる25bpの利上げを支持しました。(投票権なし)

一方、ボウマン理事は「インフレはまだまだ高すぎる」「さらなる進展が見られるまで利上げを継続する必要」などタカ派の姿勢を堅持しましたがマーケットは反応薄でした。

NY午後には米10年債利回りが一段と低下するなか、ユーロドルは1.07ドル目前、ポンドドルは1.2050ドル手前まで戻しそのまま高値引け。ドル円は134.059円まで下落したものの134円を割り込むことはできず134.15円近辺で取引を終えました。

▶その他

米10年債利回りは欧州時間に高値をつけたのちNY時間を通じ低下し3.82%近辺で取引を終えました。
米株は区々。ダウ平均はNY午後にプラス圏へ乗せた一方、ナスダックとS&Pは終日マイナス圏で推移しました。

原油は一時75ドル台まで下落し5日続落。天然ガスは3日続落し年初来安値を更新しました。

金スポットは金利低下につれ反発、銀スポットは年初来安値更新後に急反発して引けました。

まとめ

日銀新総裁人事が発表され、次はどのような政策で進んでいくのかに注目が集まります。

今週はじりじりと下値を切り上げ135円を目指す展開となりました。

次週は米経済指標も多く、指標次第では136円台を目指す展開になりそうです。

 

 

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