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為替相場 今週の振り返り(12/12-12/16)

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為替相場 今週の振り返り(12/05-12/09)

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12/12 (Mon)

東京時間から欧州時間にかけ米金利の低下にも底堅く推移したドル円は、NY時間に入り米金利が上昇すると一段高となり7日高値137.855円に迫りました。一方ポンドドルは小幅ながら4日続伸、ユーロドルは小幅反発で取引を終えました。

欧州時間:米金利低下幅拡大でドル軟調

ドル円は早朝からじり高に推移。米10年債利回りが低下基調を辿るなか、先週末高値@136.903円を上抜け137.135円まで上昇、137円ちょうど付近で東京時間を終えました。ユーロドルは1.05063ドルまで下落後1.0515ドル付近で、ポンドドルは1.2213ドルを安値に1.2227ドル近辺で全般的にドル強含みのまま欧州時間を迎えました。

16時発表の英経済指標は10月GDPはじめ概ね予想を上回る強い結果に。ポンドドルは瞬間的に1.22082ドルまで売られたのち反発するとその後は下値を切り上げ、19時台には1.2295ドルまで上昇しました。

ユーロドルは1.0510ドル割れは底堅くポンドドルにつれじり高に。米10年債利回りがじりじりと低下幅を広げるなか、NY勢参入前には1.0570ドル台まで上値を伸ばしました。

一方ドル円は137.10円付近を高値にじり安に転じましたが、136.618円で下げ止まり136.80円台まで値を戻しNY時間となりました。

NY時間:米金利反転上昇でドル円一段高

NY勢参入とともに米金利の低下も一服。ユーロドルは1.0570ドル台で頭打ちとなり、ポンドドルは1.23ドルを目前に上げ渋りました。

ドル円はNY序盤から買い戻しの勢いが強まり、22時過ぎには東京高値を上抜け137.20円台へ。その後米10年債利回りが再び安値付近まで低下した局面でも136.90円台で下げ止まると、24時前後に特段材料もないなか米10年債利回りが急上昇する動きにつれ137.35円付近まで高値を更新しました。

米10年債利回りは1時台にはプラス圏を回復すると、3時の米10年債入札後には3.6260%まで上昇、引けにかけて高値圏でのもみ合いが続きました。

ユーロドルは1.05798ドルを高値に失速すると4時台には1.0510ドル付近まで下落し東京引け後の上昇分を全て吐き出しましたが、堅調だった米株が終盤に上昇が加速すると1.0530ドル台まで値を戻し小幅高で取引を終えました。

ポンドドルは結局1.23ドルには届かず1.22981ドルを高値に反落しましたが、1.2240ドル付近は堅く1.2260ドル台で引け小幅ながら4日続伸しました。

ドル円は4時半過ぎには137.845円まで上昇、133円台からの戻り高値である7日高値@137.855円に迫りましたが一歩及ばず137.60円台へ値を戻し引けを迎えました。

ユーロ円は約2週間ぶりに145円台を回復し高値圏で引けました。

その他

NY時間に上昇に転じ米10年債利回りは3.61%台でクローズし3日続伸。
米株は米金利上昇にもかかわらず大幅に反発し、ダウ平均の上昇は500ドルを超えました。

原油は先週末高値を上抜け大幅反発。
早朝ギャップアップして寄り付いた天然ガスはNY時間に反落し、上昇分のほぼ半分を吐き出しました。

金スポットはドル高・金利高のなか5営業日ぶりに反落。
銀スポットも4営業日ぶりに反落しました。

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12/13 (Tue)

米11月消費者物価指数が予想を下振れ、米金利低下・米株高・ドル安が進行しました。ドル円は137円台前半から2円超下落、ユーロドルは1.06ドル台、ポンドドルは1.24ドル台へ上昇し、ともに6月以来の高値を付けました。引けにかけて米金利が低下幅を縮小したことからドルはいくらか買い戻され、ドル円は135円台半ば、ユーロドルは1.06ドル台前半、ポンドドルは1.23ドル台半ばで取引を終えました。

欧州時間:米CPI発表を前にもみ合い

先週末の米11月生産者物価指数の予想上振れ以降強まったドル円の買いは東京時間も続き、午後には137.973円まで上昇したのち137.50円台へ値を戻し東京をクローズ。ユーロドルは相変わらず1.05ドル台にとどまり、ポンドドルは1.22ドル台半ばから後半での小動きに終始しました。

欧州序盤、ドル円は137.60円を挟んでのもみ合いとなるなか、16時発表の英11月雇用統計発表後にポンドドルが1.23ドル台に乗せる動きにつれ137.30円台まで下落、東京安値を下抜けました。その後、低下基調にあった米10年債利回りが底打ちすると137.80円台へ強含みましたが、米10年債利回りが前日終値を前に伸び悩み再び低下を始めると137.50円台へ値を戻しました。

ポンドドルは1.23ドル台を維持できず反落すると、17時台にはこの日の安値となる1.22494ドルまで下落しましたが、米10年債利回りの低下に再び1.23ドル台を回復し高値圏でNY勢を迎えました。

ユーロドルは1.0560ドル台から安値となる1.05283ドルまで下落したのちも上値は重く1.0530ドル台でNY時間となりました。16時発表、ドイツ11月CPI確報値は速報に一致、19時発表12月ZEW景況指数はドイツ、ユーロ圏ともに前月から改善しましたがマーケットへの影響はありませんでした。

NY時間:米CPI予想下振れで米金利低下・米株高・ドル安

NY序盤から米CPI発表前のポジション調整と思われるドル売りが先行。ドル円は137.20円台まで安値を小幅更新、ユーロドルは1.0660ドル台、ポンドドルは1.2310ドル台まで上値を伸ばしました。フライング気味に米金利が急低下し、ダウ先物も急騰するなか発表された米11月CPIはヘッドライン、コア指数ともに予想を下回りドルは急落。ドル円は134.654円まで2円を超える下落となり、ユーロドルは1.06731ドル、ポンドドルは1.24433ドルまで急騰、ともに6月以来となる高値を付けました。

米10年債利回りは3.4123%を安値に下げ止まると徐々に低下幅を縮小し6時前には3.52%台前半まで反発。引けにかけドルは買い戻される展開となりドル円は安値から約1円戻し135.60円付近でクローズ、ユーロドルは1.0610ドル付近まで下押ししたのち1.0630ドル台で、ポンドドルは1.2340ドル台まで反落後1.2360ドル台でこの日の取引を終えました。

その他

米10年債利回りは3.50%台で引け4営業日ぶりに低下。
米株は続伸。もっともダウ平均は700ドル超上昇後、利食い売りに押され一時マイナス圏に沈む場面もありました。

原油は続伸し、天然ガスは反発。
金スポットは一時6月下旬以来の水準まで上昇。
銀スポットは一時24ドル台に乗せ4月下旬以来の高値を付けました。

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12/14 (Wed)

米11月CPIの鈍化を受け75bpの目が消滅、一部では25bpの可能性も取りざたされるなか迎えた今年最後のFOMCでは、大方の予想通り50bpの利上げを決定、金利見通しは引き上げられました。これを受けマーケットは米債券売り(米金利上昇)・米株売り・ドル買いで反応。発表直前に134円台半ばへ下落していたドル円は反発し、パウエルFRB議長の会見中には136円手前まで上昇、ユーロドルは1.06ドル台後半から前半へ、ポンドドルは1.24ドル台半ばから1.23ドル台半ばへ反落しました。しかし、パウエルFRB議長の会見が続くなか米金利が失速すると一転ドルは売られ、ドル円は134円台後半まで値を戻し、ユーロドル、ポンドドルはともに高値を更新、利上げ決定後の値動きを打ち消しました。結局ドル円は135円台半ばで引け小幅続落、ユーロドル、ポンドドルは続伸し高値圏で取引を終えました。

欧州時間:ドル軟調、ドル円は前日安値を更新

ドル円は早朝135.73円まで上昇したものの、前日の大幅下落後で上値は重く135.40円台で東京時間をクローズ。ユーロドルはFOMCを前に1.0620ドルから1.0640ドルのレンジで横ばい、ポンドドルも1.2340ドル台から1.2370ドル台のレンジに留まり欧州時間を迎えました。

16時発表、英消費者物価指数はコア指数ともに前月比・前年比で予想以上に鈍化するとポンドドルはレンジ上限付近から下限付近へと下落しましたが、東京安値@1.23429ドルを前に下げ止まり反発、18時台には1.24ドル台を回復しました。しかし1.24ドル台には定着できず1.2370ドル付近まで押し戻されました。

ユーロドルは1.06194ドルまで僅かながら安値を更新したのちポンドドルの上昇につれ1.0670ドル台まで上昇しましたが、前日高値1.06731ドルを前に上げ渋り1.0645ドル付近まで値を戻しました。

一方ドル円は欧州序盤からじり安に推移。低下幅を広げた米10年債利回りが3.46%付近で底打ちし反発を始めても戻りは135.60円付近までで135.10円割れまで弱含みました。

NY時間:FOMCは予想通り、ドル反発も伸び悩み

NY時間に入りFOMCを前に様子見ムードが広がるなか、ポンドドルだけは1.2350ドル台を底にじり高に推移、24時過ぎには重かった1.24ドル台に乗せるとFOMC前には前日高値@1.2440ドル台まで上昇しました。ポンドドルの上昇にユーロドルも遅れて追随、前日高値を上抜けて1.0680ドル台まで上値を伸ばし、ドル円もまたFOMC直前でマーケットが薄くなるなか134.60円付近まで下落、ドル軟調のなかFOMCの発表待ちとなりました。

今年最後となるFOMCでは市場予想通り50bpの利上げを決定。2023年末の金利見通しが前回9月の4.6%から5.1%に引き上げられたほか、声明では「継続的な引き上げが適切」とすると米金利が急騰、堅調だった米株はマイナス圏に沈み、ドルは上昇しました。

4時半からパウエルFRB議長の会見が始まり、冒頭で更なる利上げを示唆するとドルは一段高となりドル円は135.985円まで高値を更新。しかしユーロドルは安値更新には至らず下押しは1.0620ドル台まで、ポンドドルも1.2350割れまでの下落にとどまり、急騰した米金利が失速し低下に転じるとユーロドルは1.06947ドルまで上昇、ポンドドルも1.24456ドルまで上値を伸ばし僅かながら高値を更新しました。

ドル円は134.80円台まで反落しましたがすぐに135円台を回復すると引け前には135.50円手前まで値を戻し結局小幅続落で取引を終了。ユーロドルは1.0680ドル台で引け3日続伸、ポンドドルは1.2420ドル台で引け6日続伸しました。

その他

米10年債利回りはFOMC直後に3.5559%まで上昇後に失速、3.4574%まで安値を更新したのち3.47%台後半でクローズ。

米株はFOMC後に急落後、一時プラス圏を回復する局面もありましたが結局3日ぶりに反落して引けました。

原油は77ドル台に乗せ3日続伸。天然ガスは大幅反落し週初のギャップを埋めました。

金スポットは小幅反落、銀スポットは続伸しました。

12/15 (Thu)

スイス、英国、欧州、メキシコ中銀が政策金利を変更、各中銀足並みを揃え50bpの利上げを決定しました。利上げ幅は市場予想通り。英MPCでは据え置き支持が2名いたことからハト的と捉えられポンドドルは大幅に下落。一方、ECBは声明で大幅な追加利上げの必要性に言及、その後の会見でもラガルド総裁が終始タカ派的な発言を繰り返したことから、ユーロドルは6/9以来となる1.07ドル台に上昇しました。しかし欧米株の下落に伴い失速すると、NY午後には一時1.06ドル割れまで反落しました。ドル円は前日のFOMC以降勢いづいた買いの流れが強まり、NY午後には薄商いのなか138円台前半まで上昇、米CPI後の下落幅を全て取り戻しました。

欧州時間:欧米株安でドル全面高

ドル円は135円台前半から後半へ上昇し135.60円付近で東京をクローズ。ポンドドルは1.24ドル台前半から1.23ドル台後半、ユーロドルは1.06ドル台後半から1.06ドル台半ばへ弱含むなか欧州時間を迎えました。

欧州序盤からダウ先物が下落を始め、16時頃にはマイナス圏に沈み下げ幅を拡大すると全般的にドル買いが強まり、ポンドドルは1.23ドル割れ、ユーロドルは1.06ドル手前まで下落、ドル円は前日高値@135.985円を上抜け136円台に乗せると20時過ぎには136.90円台まで大きく上値を伸ばしました。

また、ドル円の上昇につれ147.20円台までつれ高となったスイス円は、17時半のスイス中銀利上げのアナウンスメント後には146円台半ばまで反落しましたが、円安の動きが続くなか切り返すと147円台半ばまで上昇しました。SNBは声明で「物価安定のためさらなる利上げを排除せず」とのスタンスを示しました

NY時間:ポンド軟調、ユーロ上昇後失速、ドル円続伸

英中銀MPCは50bpの利上げを決定。市場予想通りながら50bp支持は6名、マン委員は75bpを支持した一方、ハト派のテンレイロ、ディングラ両委員は据え置きを支持し意見が大きく割れました。また、英経済のリセッション入りが示されたこともありポンドドルは売りが先行しましたが、1.2290ドル近辺で一旦下げ止まりました。

一方ユーロドルは1.06ドル台前半での狭いレンジに留まりましたが、22時台に入りECBが50bpの利上げを決定、声明では「一段の金利上昇が見込まれる」「安定したペースで大幅に上昇する必要」などタカ派的な内容となると欧州金利の急騰につれ1.0660ドル台へ上昇しました。

23時前から始まった会見ではラガルドECB総裁は終始タカ派的な姿勢を崩さなかったことから欧州金利は一段高に。ユーロドルは6月9日以来となる1.07ドル台に乗せると 1.07361ドルまで高値を更新しました。

136.50円挟みで小動きが続いたドル円は、ECB発表後にユーロ円が買われると136.80円台まで上昇しましたが、22時半発表の米経済指標が予想を下振れ反落するなか、ラガルド総裁発言を受けユーロドルが急騰すると136.20円割れまで値を戻しました。しかしユーロドルの失速とともに急速に切り返し24時過ぎには137円台乗せるとストップロスを巻き込み上げ幅を拡大、3時過ぎには138.173円の高値を付けました。

米株は3時台に入り漸く底を打ち引けにかけ小幅反発。ポンドドルは1.21574ドルの安値から1.2170ドル台へ、ユーロドルは1.05926ドルから1.0620ドル台へ若干値を戻し取引を終えました。

ドル円は高値からの押し目も137.60円台にとどまり、137.70円台で引け3日ぶりに反発し引けました。

その他

米10年利回りは独金利の急騰につれ3.5191%まで上昇後失速、3.44%台半ばで引け前日から低下しました。
米株は大幅に続落し、ダウ平均の下落幅は一時900ドルを超えました。

原油は4日ぶりに反落した一方、天然ガスは反発。

金スポット、銀スポットはともに大幅に続落しました。

12/16 (Fri)

ニューヨーク時間に138.017円をつけ、1日で約3円上昇。

最終的に136.679円で取引を終えています。

まとめ

非常に難しい相場が続いていると思うのは私だけでしょうか?

手も足も出ません。

年末にかけてさらにボラティリティーが低下し、難しい相場が続くのだろうと考えております。

ヘッドライン相場が続くと思いますので、資金管理には十分お気を付けください。

 

 

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